1人の少年が涙を流していた。
少年の涙は
嬉し涙か
何の涙か
何を意味するのか
それは誰にも分からない。
ある時
少年は願った
それは叶わなかった
1人の人間に背負わせるには重すぎる責任だった
ましてや少年なのだ
神様も叶えるはずがなかった
そんな無垢な思いを抱えていた
そして
その少年が思いついた答えは
「誰にも言わないこと」
だった。
口を固く結び
口角を上げ
目に偽のハイライトを浮かべ
呟く
自問自答で日々を終える
そんな毎日だった
_え!?なんかあったんですか!?!!
_把握です~!
_分かりました!
_なにがあったのかは分からないですけどゆっくり休んでください。
_ゆっくり休んでくださいね〜!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。