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そんな言葉は、
仕事という波に飲まれきっている2人に言えるはずもなく。
そしてまた、
味もしない言葉を呑み込んだ。
幸せな日々はいつか終わりを迎える。
それをまだ知らない。
もしも、このまま時が止まってくれたらどんなにいいか。
時が経つにつれ
どんどん忙しくなった
お客さんがいない日でも
呼び込みのSNS、宅配、など
休む暇もない
そして
次第に忙しくなった
休みもない。
目の下には濃いクマが
2人は喜んで民宿という仕事を始めた
けど、忙しくなり
疲れ果てている
やりたい仕事だとしても
憧れだとしても
疲れは付き物だと。
知ってしまった
そうすると、
この前までは出来ていた
無垢な言葉を送る
ということができなくなった。
無垢な言葉は直球すぎて傷つくかもしれない。
それが、怖い。
ー何時間後ー
この幸せな日々も終わりを迎えた。
それは
小学生の5年のこと。
この子が運命を狂わせてしまった
一体、この子は何が目的なのか
何から何が嘘なのか。
本当なのか。
それは誰にも分からない。
主人公でさえ分からなかったのだから。
さて、次回はどんな話か。
お楽しみに。
それでは
サヨウナラ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!