第5話

第4話 過去
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2022/06/05 03:06
(なまえ)
あなた
今日は俺の過去を紹介していこう。
まず、普通の病院で普通の家庭で生まれた普通の人間が俺だ。
(なまえ)
あなた
そして、普通に愛に触れ
喜び、怒り、哀、楽、と共に生きれると思ってた。
、、、あの日までは。
あの日がすべてを奪い去ってしまった。
夢主の父
夢主の父
そろそろ
仕事を辞めようと思うんだ。
夢主の母
夢主の母
そうなのね。
今まで働いてくれてありがとう。
(なまえ)
あなた
ありがとう………!
ぼ、ぼく応援してるよ…!!
夢主の母
夢主の母
あらそうなの!
ありがとねぇ〜!
じゃあ、今夜はご馳走からしらねぇ〜
(なまえ)
あなた
ほ、ほんと……!
ご馳走楽しみ!!
お母さんの作る料理ならなんでもおいしいよ!!
夢主の母
夢主の母
あらっそう〜?
じゃあ、!
頑張っちゃおうかしらっ!!
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(なまえ)
あなた
今、思えば
応援なんてしなければ良かったのかもしれない。
けど、子供1人の意見なんかで仕事は変えられない。
それは分かっていた。
だから、我慢したんだ。
(なまえ)
あなた
ねぇ……君が望んだことだよ。
なんで、そんな悲しい顔をするの?
俺には分からないよ。
(なまえ)
あなた
ねぇ………?
いい子でしょ…?
ぱぱのやりたいことも否定しないで
ままのやりたいことも否定しないで
受け入れて
ねぇねぇ…?
すごいでしょ。
やさしいでしょ………?
そんな言葉は、
仕事という波に飲まれきっている2人に言えるはずもなく。
そしてまた、
味もしない言葉を呑み込んだ。
夢主の父
夢主の父
そうだ……!
民宿をやってみたい!!
協力してくれないか……?
民宿は家族の協力があってこそ成り立つ職業だ。
お父さんからのお願いだ。
夢主の母
夢主の母
ええ。
もちろん。
協力させてもらうわ。
(なまえ)
あなた
ぼ、ぼくも!
ぱぱとままがやりたいなら……!
協力するっ!
夢主の母
夢主の母
ふふ。
良かった。
ね?貴方。
夢主の父
夢主の父
そうだな。
これからが楽しみだ
幸せな日々はいつか終わりを迎える。
それをまだ知らない。
もしも、このまま時が止まってくれたらどんなにいいか。
時が経つにつれ
どんどん忙しくなった
お客さんがいない日でも
呼び込みのSNS、宅配、など
休む暇もない
(なまえ)
あなた
ね、ねぇ……。
ぱぱまま……。
夢主の父
夢主の父
ここはこうした方が
お客様の要望に応えられるんじゃないか?
夢主の母
夢主の母
いや
そうすると
お客様のニーズに合わない
夢主の父
夢主の父
ーーーーーーーーーーー
夢主の母
夢主の母
ーーーーーーーーーー
夢主の母
夢主の母
ーーーーーーーーーーー
夢主の父
夢主の父
ーーーーーーーーーーーー
(なまえ)
あなた
い、いそがしいよね……。
め、迷惑だよね。
ごめん。
そして
次第に忙しくなった
休みもない。
目の下には濃いクマが
2人は喜んで民宿という仕事を始めた
けど、忙しくなり
疲れ果てている
やりたい仕事だとしても
憧れだとしても
疲れは付き物だと。
知ってしまった
そうすると、
この前までは出来ていた
無垢な言葉を送る
ということができなくなった。
無垢な言葉は直球すぎて傷つくかもしれない。
それが、怖い。
(なまえ)
あなた
ままー!
肩凝ってるよ!
とんとんとんとんとんとんとん
どおー?
夢主の母
夢主の母
ふふ
ありがとお
疲れがとれたわぁ
(なまえ)
あなた
(確か、ままはコーヒーが好きだった。
よし、コーヒーに合う料理 検索 と。
ほお!スイーツ ね。
チョコレートとナッツのチョコ作ろ
まま、ナッツも好きだったよね。よし、つくろ)
(なまえ)
あなた
チョコレートを溶かしてと よし
固に入れてと よし
ナッツを入れて よし
冷蔵庫に入れて よし
ー何時間後ー
(なまえ)
あなた
出来た…!
(なまえ)
あなた
これで
ままの好きなカップに入れて
ままの好きなお皿に入れて
よし!
持っていこ
(なまえ)
あなた
トコトコトコトコトコ
(なまえ)
あなた
まま!
これあげる!
夢主の母
夢主の母
まぁ……!
ありがとねぇ……!
大切に食べるわぁ!
(なまえ)
あなた
んふふ
ありがとね!
この幸せな日々も終わりを迎えた。
それは
小学生の5年のこと。
?????
友達になろっ!
この子が運命を狂わせてしまった
一体、この子は何が目的なのか
何から何が嘘なのか。
本当なのか。
それは誰にも分からない。
主人公でさえ分からなかったのだから。
さて、次回はどんな話か。
お楽しみに。
それでは
サヨウナラ

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