第115話

不機嫌
12,881
2018/10/15 13:13




しばらく無言だった。
少し歩いた所で、勝己が話を切り出す。
爆豪 勝己
楽しかったか?
あなた

うん!とっても!!!

爆豪 勝己
そーかよ。
(あれ、なんか…不機嫌?)


私はおずおずと勝己の顔を覗き込むように見る。
爆豪 勝己
…んだよ、
あなた

怒ってる?

爆豪 勝己
怒ってねぇ。
あなた

…そう?

また少し気まずくなる。
なんだろう、なんか話しかけにくい。
爆豪 勝己
麗日達とどこ行ったんだよ。
あなた

クレープっていうの食べに行った(キラキラ)!それでね!デクくんが選んでくれた苺のクレープが絶品でねっ、バナナも入ってて、すごく美味しくて…

爆豪 勝己
…そーか。
あなた

それに、本当にデクくんは優しいよね。すぐに手伝ってくれるし、心配までしてくれるし、それに…なんというか、実習でも思ったんだけど、

爆豪 勝己
………
あなた

かっこいいよね。

爆豪 勝己
…っ、
気づけばいつもの家の前まで帰ってきていた。
急にまた無言になった勝己に、私は「勝己?」と呼びかける。

私の顔をしばらくじっと見つめる勝己の口から、出てきた言葉。
爆豪 勝己
あなた、
あなた

ん?

勝己の目は私から逸らされることは無かった。
爆豪 勝己
お前、クソナードが好きなのか。

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