第120話

嫉妬?
12,622
2018/11/12 22:12
(びっ…くりした…)

頭を撫でようと手を伸ばしたタイミングで、勝己と目が合って手を引っ込めた。

少しだけ気まずい雰囲気が漂った中で、椅子を少し動かした音ともに、
今度は私の口を勝己の手が塞いだ。
爆豪 勝己
デクばっかり呼ぶんじゃねぇ。
勝己の目を昨日からちゃんと見れていなかった。

だからなのだろうか。


今の目がすごく寂しそうに見えた。


しゃがんだままの私と、椅子に座ったままの勝己がしばらく見つめ合う。

その空間を破ったのは誰でもなく、さっきまで透さん達と喋っていたはずの、
上鳴 電気
うわ、すっげぇ嫉妬じゃん!
だった。
その影から切島くんも現れる。
爆豪 勝己
はぁ?
あなた

嫉妬?

切島 鋭児郎
爆豪、よっぽど木奥の事がお気に入りなんだな!
あなた

お気に入り?

上鳴 電気
お気に入りなんかじゃないない、嫉妬してんの!
あなた

誰に?

思わず首を傾げる。

気づくと、私を見た3人が固まっていた。
上鳴 電気
切島 鋭児郎
…まぁまぁ!そのうち木奥も分かる時が来るって!
上鳴 電気
爆豪…大変だな…
爆豪 勝己
うるせぇよ!
あなた

え、え、え…ど、どういう…

切島 鋭児郎
ま、木奥もすぐ分かるって!
爆豪 勝己
おい、勝手なこと言うんじゃねぇ!
上鳴 電気
いいじゃん、いいじゃん!

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