第7話

怪我
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2018/07/31 05:53
リカバリーガール
あんた、すごい怪我してるね。
あなた

あはは、色々な所でこけてしまって。

私の下手な苦笑いを見て、治療してくれているリカバリーガールという女性は目をしかめる。
結局、立ち上がった私だったが、足元に血がポタポタと数滴落ちたのを見た彼らは、私を雄英高校の中へと連れてきてくれた。
リカバリーガール
そんな転んで出来る怪我じゃないと思うけどね、
あなた

リカバリーガール
ま、言えない理由でもあるんだろうけど、無理はしない事だね。
あなた

…すみません、ありがとうございます。

私は腕と足の怪我だけ見てくれるのだと、思っていた。
が、
リカバリーガール
はい、服も脱いで。
あなた

え?!

リカバリーガール
ほら、早く!
私は服を脱ぐことに抵抗があった。
しかし、リカバリーガールの目に逆らえずに、渋々脱ぐ事にした。
リカバリーガール
あなた

えっと…あんまり治んなくて(笑笑)

私の身体には無数の傷があって、見える箇所から見えない箇所にまであった。
しかも、いつも傷の手当は適当に済まされていた為、薄く傷が残っていた。
リカバリーガール
あんた、一体何者なん
その言葉を最後まで聞かずに、私は背を向けたまま言う。
あなた

ごめんなさい、それ以上は聞かないで…もらえたら嬉しいです。

リカバリーガール
…分かったよ、とりあえず傷の手当と消すようにはするけど、
あなた

はい、お願いします。

リカバリーガールに指示された通り、ベッドに横になる。
ゆっくりと目を閉じる。
柔らかい物が皮膚に当たった瞬間、私は一瞬で眠りに落ちた。

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