第55話

お誘い
18,831
2018/08/19 00:22
結局一睡も出来ないまま、私は朝を迎えた。
窓から差し込む朝日が、自然といやらしく見えた。
爆豪 勝己
…ん、
少し眠たそうな声を漏らしながら、体を起こすかっちゃんに私は話しかける。
あなた

かっちゃん、おはよ。

爆豪 勝己
おはよ。
そのまま、かっちゃんに連れられてリビングに着く。
あなた

おはようございます。(ペコリ)

おはよ、あなたちゃん!朝食出来てるから食べて!
あなた

あ、ありがとうございます!

爆豪 勝己
前髪野郎、隣座れ。
と、かっちゃんが椅子に座りながら私を隣に指名してきた。
前髪野郎じゃないでしょ!
爆豪 勝己
うっせぇ!
まぁまぁ二人とも…笑笑 そういえば、昨日はしっかり眠れたかい?
あなた

あ、はい!おかげさまで…

嘘だ。

一睡も出来ずにずっと窓の外を見ていた。

私はふと右の頬をかきながら美味しそうな朝食に目を落とした時に、かっちゃんがこちらを見つめてるのに気づいた。
あなた

どしたの、かっちゃん?

爆豪 勝己
…何でもねー。
ねぇ、あなたちゃん。
あなた

はい?

勝己から聞いたんだけど、住むところ無いんでしょ?良かったら一緒に住む?
あなた

えっ、あ、いや…

全然気にしなくていいから!私、女の子も欲しいなぁって思ってたしっ。
僕も賛成かな、多い方が楽しいしね。
なんせ、急に勝己から言い出したもんなんだから!
(…え、)
爆豪 勝己
うっせぇ!余計なこと言うな!!
いいじゃない!だから、ね!
あなた

あ、はい、すごくありがたい話ですけど、少し、考えさせて下さい、

私はあはは、と笑い、今度は右手で自分の首に触れた。

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