第205話

緊張してきた!
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2019/11/24 00:14
芦戸 三奈
あぁ〜〜〜っ、緊張してきたーっ!
葉隠 透
分かるっ、私ももうドキドキだよ!
耳郎 響香
ウチも。テレビに映るし、何よりプロヒーロー達が見て来るってなると流石にね。
あなた

意外だね、響香さんはクールなイメージだから緊張には強いのかと思ってた。

耳郎 響香
まさか、流石に緊張するよ!
麗日 お茶子
あれだけの人が来るもんね!
蛙吹 梅雨
そうね、私もドキドキしてきたわ。前日の夜はちゃんと眠れるかしら。
葉隠 透
確かに、それは心配かも!
八百万 百
そういう時はアロマを使ってリラックスするのが一番ですわ!(プリプリ)
女子
(流石、ヤオモモ…可愛いし、優雅だなぁ…)

ーー雄英体育祭まで、後 " 6日 " 。



緊張が高まるにつれて、クラスの雰囲気も微妙に固くなったかの様に思える。

特に男子に関してはよく感じられたし、男子の間でも差し迫る雄英体育祭に緊張する事を口にする。
八百万 百
そういえば、あなたさん、
あなた

何、百さん?

八百万 百
私ので宜しければ、ノート等を写します?暫く授業に参加してなかったですし、お困りなのでないかと思って…
あなた

あぁ、ううん!いつも親切に私の謹慎部屋の前にノートを持ってきてくれる方が居たから、それを写させてもらってたから大丈夫!ありがとう、百さん!

私が笑ってお礼を言うと、百さんも笑って「それなら良かったです。」と応えてくれた。
耳郎 響香
それにしても凄く親切だね、その人。
あなた

うん、お礼をきちんと言いたいんだけど、言えてなくて…

芦戸 三奈
えっ、どうして?!
あなた

実は誰なのか分からなくって…

女子
えぇ?!
 皆が驚いた声を上げると、何人かの男子もこちらを向く。
上鳴 電気
なんだ?何かあったのか??
耳郎 響香
いや、何でもないから!上鳴はあっち行ってて。
上鳴 電気
耳郎、相変わらずひでぇ…
一度こちらへ足を向けた上鳴くんを響香さんが追い払うと、トボトボと切島くん達の輪に戻って行った。
芦戸 三奈
誰なのか分からないなんて事あるんだ?!びっくりだね…。
葉隠 透
でも、ロマンティックじゃない?!そのノートの端に『好きです』、とかあったりしてさ!
蛙吹 梅雨
確かにロマンティックだけど、そんな事あるのかしら。
あなた

うーん、私のには無かったかな。

女子の皆にノートに誰なのか聞いても答えてくれなかった事等を説明すると、「うーん」と一斉に唸る。
麗日 お茶子
バレたくないのかな?
葉隠 透
えっ、それならやっぱり爆豪くんじゃない?!
耳郎 響香
ウチもそう思ったんだけど。
あなた

かっちゃんに聞いたけど、『俺じゃねぇ。』って言ってた。

芦戸 三奈
えー…

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