後から飛び出してきた切島くんに対し、轟くんがとっさに、あの氷を放つが、
切島くんの個性・硬化で破られてしまった。
轟くんの後ろに乗った切島くんは、寛容なテープで拘束する。
と、切島くんが後ろから追いかけてくる。
そこに緑谷くんが現れる。
私は、切島くんをおさえる緑谷くんを目に入れつつ、爆豪くんの姿が見えないことに気づいた。
と、突如、再び派手な爆破が起こる。
外に放り出される私。
体操服が擦り切れて、ボロボロになっているのを、横たわって初めて気づいた。
目の前の噴煙の中から誰かが歩いてくる。
その反対側では緑谷くんと切島くんの抑え合いが続く。
結局、その文字通り、緑谷くんは2人によって抑えられてしまった。
私は何も出来ずにいた、いや、何もしようとしなかった。
私は大きく息を吸う。
そして、静かに息を吐いた。
そして、轟くんと緑谷くんに笑いかける。
2人の顔がスッと変わる。
それは真剣なもので、明らかに心配の目だった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。