第86話

同じ家
15,298
2018/09/02 02:25
『チュンチュン…』

目を覚ますと、そこは布団…ではなく、ベッドの上に寝かされていた。
爆豪 勝己
起きたんかよ。
あなた

うんっ、おはよ。

爆豪 勝己
…おはよ、さっさと支度して学校行くぞ。
あなた

もしかして、私が寝たあと、わざわざベッドに運んでくれたの?

爆豪 勝己
あのままじゃ風邪引くだろーが。
あなた

ありがと、かっちゃん。

爆豪 勝己
分かったから、早く支度しろや。
あなた

うん!…かっちゃん、

ベッドから静かに足を下ろし、その場で正座をする。
既に制服を着たかっちゃんに向き直ると、私は頭を下げた。
あなた

私、ここで生活していきたいって思ってて…だから、よろしくお願いします。

爆豪 勝己
…おぅ、こちらこそ、よろしく。後、かっちゃんって呼ぶのやめろ。
あなた

え、でも、昨日はかっちゃんでもいいって言

爆豪 勝己
…勝己って、呼べや。
あなた

…なんで?

私がきょとんとした顔でかっちゃんの顔を見つめる。
爆豪 勝己
……もう、同じ家に住むんだからよ。
あなた

あっ、なるほど!!!

私はニッと大きく笑って言った。
あなた

お世話になります、勝己!

プリ小説オーディオドラマ