無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第9話

ダブルデート
百合花
百合花
おはよう、春奈ちゃん
春奈
春奈
おはよー、百合花
百合花
百合花
あれ、今日は陽太くんと一緒じゃないの?
いつもだったらこのクラスまで一緒に登校しに来るのに
百合花はあたしの周りを見渡して首を小さく傾げた。
春奈
春奈
知らない。っていうかそもそも毎日一緒に登校してるわけじゃないし
いや、してるんだけど。

あたしは自分の言った言葉に対して、心の中でそう突っ込んだ。

ってかそもそも、クラスが違うのにわざわざウチのクラスまで毎日来るのもおかしな話だし。
百合花
百合花
そう、だっけ?
春奈
春奈
とにかく陽太の奴もあたし離れし始めたって事なんじゃない?
うん、いい傾向。いい傾向!
いつもなら朝家まで迎えに来て、朝食までうちで食べてる浅ましい陽太が、今日は来てなかった。

体調悪くて休む日は必ずあたしにメッセージしてくるはず。

これ見よがしにあたしに心配して欲しくて……しないんだけど、それでもメッセージをしつこく送って来てるはず。

でも今朝はそれもなかった。だから、これはやっとあたしには先輩という彼氏がいるって自覚してくれま証拠に違いない。
百合花
百合花
たしかに、昨日のお昼時間の後から来てないよね?
いつもなら毎休み時間、登校、下校の時まで来るのに
確かに。昨日はそれどころじゃなくて気づきもしなかった。

それに帰りは先輩と一緒に帰ったし……。
春奈
春奈
まぁ、先輩という彼氏がいるっていう、既成事実を作ってしまったからもう諦めたのかもねー
百合花
百合花
そうなのかな……そんな簡単に諦めるような気がしないんだけど
百合花は考え込むように腕を組みながら首を傾げた。
春奈
春奈
百合花、縁起悪い事言わないでよ。あたしとしては諦めてもらわないと困るんだから
百合花
百合花
あはっ、春奈ちゃんはそうだよね
春奈
春奈
百合花的にもそうでしょ〜?
なに他人事みたいに言っちゃってんのよ〜
あたしが肘で百合花の脇腹を突きつつ、ニヤついた顔でそう言うと、百合花は顔を真っ赤に染めた。
百合花
百合花
あっ、でも、あの……
春奈
春奈
はいはい、いーからいーから。
百合花がなんと言おうとあたしは応援するんだからね
百合花
百合花
でも……私は陽太くんと大して接点がないから、やっぱり無理だよ
確かに……。

百合花と陽太の接点って、あたし以外にないかも。

陽太があたしを諦めてくれてこの教室にも来なくなったのなら、あたし的には万々歳なんだけど、そうすると百合花と陽太の接点が無くなってしまうのかぁ。

百合花は奥手だからなぁ。
春奈
春奈
じゃあさ、四人でダブルデートとかどう?!
あたしと先輩、百合花と陽太の四人!
百合花
百合花
だっ、ダブルデート……!?
陽太もあたしを諦めてくれたみたいだし、万が一諦めてなかったとしても、陽太の前でこれでもかってくらい先輩とイチャコラしてやればいい。

先輩には陽太とあまり関わって欲しくないって言われたばかりだけど、百合花とくっつける名目だったら協力してくれるハズ。

我ながらナイスアイデアじゃん!
春奈
春奈
ねねっ、いいでしょ?
ちょうど明日は学校休みだし、先輩も昼から部活休みって言ってたからデートの約束してるんだよね。
だから百合花もどう?
百合花
百合花
えっ、そんな邪魔になるからいいよ。二人でデートしてきて
春奈
春奈
邪魔なんてなるわけないじゃん。
だって百合花にも陽太がいるわけだし。途中ではぐれたフリして別行動取ればいいし
百合花
百合花
でっ、でも……
うん、もう一押しだ。
百合花は押しに弱い。
春奈
春奈
ねっ、いーでしょ?
明日なにか予定あるの?
百合花
百合花
ない、けど……陽太くんだって予定あるかもしれないし……
春奈
春奈
あいつの事は大丈夫。基本予定ないから。いつもうちに遊びに来てるくらいだし
百合花
百合花
……そーなの?
春奈
春奈
うん。だから、ね?
百合花は再び考え込むように腕を組んだ。でもその表情は嬉しそうだ。

顔を真っ赤にさせながら、瞳がキラキラと輝いている。
春奈
春奈
(百合花、可愛いなぁー……なんか、陽太にはちょっともったいない気がしてきたぞ……)
そんな風に思い始めていた時、百合花が遠慮がちに顔を上げた。
百合花
百合花
じゃあ、本当に春奈ちゃん達が良いのなら……
春奈
春奈
もちろんオッケーに決まってるじゃん!
百合花
百合花
あっ、でも陽太くんにはなんて言うの?   急にダブルデートなんて、あたしまだ……
春奈
春奈
分かってるって。そこは上手く言うつもりだから任せて!
じゃあ早速今日先輩に相談して、計画練らなくちゃ!

ダブルデートなんて初めてだから超楽しみなんだけど!