僕は、中学2年で成績が伸び悩んでいて、家庭教師に来てもらうことになった。
その先生に…僕は一目惚れしてしまった。
家庭教師の先生は、マスク美人でとても綺麗な大学生の先生だった。
そして、その先生は、教えるのもとても上手で、僕は順調に成績を上げていった。
僕の強い気持ちを打ち明けると…先生はマスク越しながら、涙を流した。
そう言って、先生は…全寮制で男子校である、この高校を紹介してくれた。
しかし、その先生は、僕が中学3年に進級するのと一緒に、大学を卒業し、家庭教師を辞めてしまった。
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片倉さんが少し残念そうな顔をする。
片倉さんが目を輝かせている。
…男なら嫌なわけない?
まさか、ね…
《続く》
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!