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るぅとくんは下を向いて唇を噛んでいる。
莉犬くんの傷だらけの姿を思い出しているのだろう。
鬱病
朝起きれない
夜眠れない
好きだったものが好きじゃなくなる
時間にルーズになる
人に会いたく無くなる
自分の失敗しか思い浮かばない
自分を卑下する
疲れた…
ここ、何処だろ……
なんでもいっか…
目、覚めましたか?大丈夫ですか?
………はい。
お話できますね。莉犬さんに会いたいという方がいらっしゃいますがどうしますか…?
会いたくないです。
すとぷりの方らしいですが…
………少し、会いたいです
ガラガラガラ
すぅー……
怖い、、
人が、、、
リスナーさん…
クズ
ゴミ
〇ね
はぁ、はぁ、はぁ…
息が苦しいッ……
は、は、は
ひゅーー
すーーっ、、、
このままじゃ、ダメだっ………
途切れ途切れだが、話すことが出来た
なんか懐かしいな………
そして皆は帰って行った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。