第11話

事件
26
2018/06/07 09:07
さらに、



でっかいテレビがあることで、



ミルク場のクマの仕事をストップさせてしまいました。



ミルク場は今まで以上に



長いながい長蛇の列ができてしまいました。



みんなの不満はばくはつしました。
地上のクマ
地上のクマ
早くどけなさい!
ミルク場のクマ
ミルク場のクマ
仕事の邪魔になるだろ!

はちくまは、



急いででっかいテレビをひきずりながらどけました。



はちくまは少し焦りました。



その時です。
はちくま
はちくま
あっ!!!
なんとはちくまは、



少し足をすべらせてしまい、



でっかいテレビを倒してしまいました。



そして



その倒れた先にはミルクの樽があり、



それをこわしてしまいました。
ミルク場のクマ
ミルク場のクマ
あーー!!!
ミルク場のクマ
ミルク場のクマ
なんて事をしてくれたんだ!
はちくま
はちくま
ごめんなさい!

ミルクは地面に溢れてしまいました。



もうみんなの怒りはおさまりません。
ミルク場のクマ
ミルク場のクマ
どうするだよこれ!
ミルク場のクマ
ミルク場のクマ
また作り直しじゃないか!
ミルク場のクマ
ミルク場のクマ
勘弁してくれよ
はちくまは



ブーイングの嵐の渦の中にいました。



ミルクくみに並んでいたクマ達もいいました。
地上のクマ
地上のクマ
子供がお腹を空かせてミルクを待っているのよ!
地上のクマ
地上のクマ
なんで変なことばっかりするんだよ!

働く側からも



ミルクをくみに来た側からも



罵声は鳴り止みませんでした。



でも、



そりゃあそうです。



みんなただでさえ混雑していることで



不満があるのに



ミルク樽をこわして、



さらに長蛇の列ができたのだから、



それは怒ります。



みんなを喜ばせようとした事が逆に、



みんなを怒らせることになってしまいました。



そして



ミルク場で働くクマは



いつもなら夕方で仕事がおわるのですが、



でっかいテレビのせいで大混雑をうみ、



大混乱状態となり、



ミルクを一から作ることになったので、



仕事は深夜まで続きました。

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