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第3話

64
2020/06/06 17:41
『 ながかったあ〜!! 』

授業が終われば昼休み。何時間も続いた授業の後の休みは至高である。机へと突っ伏せば頭をプリントで叩かれる。

「 休んでる暇なんてないから、早く昼飯食ってテストのアレ。」
『 う〜〜わかってる。』

なんだかんだ言いながらいつも昼飯は此奴と川西と食べてる。学食だったり、学食じゃなかったり。向かう迄に自販機見つければみんな立ち止まる。

『 白布牛乳でも飲むの?私にもいろ〇す買って。』
「 賢二郎の奢り?なら俺もお茶買って。」
「 はあ?お前ら自分で買えよ。」

なんて言いながらも1000円札を出しながら自販機で私達の分まで買ってくれる。何だいいとこあんじゃん?なんて思いながら屋上へ。

『 んん、いただきま〜す。』

私は手を合わせれば今日は学食じゃなく、気分で持ってきた弁当を食べる。

「 あ、牛島さんたちじゃん。」
『 ゔっ ? 』

川西が牛島さんの名前を出せばむせる。いきなりすぎない?なんて思いながら急いで弁当をかきこんだ。

「 なんだ、篠宮と川西と白布か。」
「 エ〜太一と賢二郎と菜乃がここに来てんの久びさに見たかも。」

牛島さんは天童さんと来てたようだ、後ろからひょっこり影が現れれば私達を凝視する。私は一礼すればまだ食べ終わってない2人を無理やり引き連れ教室へ戻る。白布はすごく不満げな顔をしていたが気にしない事にした。

『 はあ〜〜っ…! 今日も牛島さんかっこよかった…… 』

なんて机に突っ伏しながら溜息を吐く。白布に関しては最早教室でご飯を食べている。

「 菜乃って、ほんと牛島さんの前だと猫かぶりなとこあるよな。」
『 え゙、そう? そんなことないと思うんだけど… 』

川西にそんなこと言われればがばっと顔を上げる。少しの間考えるもよくわからん。昼休み三分前、勉強も教えて貰えば一応感謝しながらも次の授業の準備を始めた。

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