ピンポーン、とインターホンが鳴る。
寝返ろうとしたらドスンッとソファーから落ちた。
風呂入って…する事無くて…ゲームして…
あぁ、そのまま寝落ちしたのか。
うわ、ゲーム機充電切れてる 泣
充電しとこ。
今何時…と、時計を見ると11時前。
ピンポーンとまたインターホンが鳴る。
ドタタッと慌てて玄関まで行ってガチャッとドアを開ける。
やらかした、えっと…顔洗って、
うわ、なにこれ濡らせば直るかな、
ぺたぺたと跳ねた髪の毛を抑えながら、歯磨いて、
寝室に行って、服…えっと、これでいいや、
ポイポイッと、服を脱いで着替えて、玄関に戻る。
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藍莉からケーキを受け取る。
やべぇ…誕生日じゃないのに✨
亮太もお菓子作れんのかな、店でホットケーキとか
作ってるし…今度お願いしてみよ✨
ぁ、俺が作ってあげたら喜ぶかな、でも難しそう、
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足りない材料は店見に行ったらあったから、
それ使う事にした、後で買い足ししとかないと。
材料を測って、藍莉の言う通りに
小麦粉ふるったり、卵割ったり、混ぜたり、
と、小さな瓶を見せてくる。
藍莉から瓶を受け取る。
亮太の事思ったら美味しくなるかな…✨
混ぜていた途中のものに1滴かける。
ま、まだ、藍莉2滴って言ってたし。
と、もう1滴かける。
ぁ、あともう1回…絶対亮太喜ぶ、
とまた1滴かける。
混ぜ終わってから型をとって、
クッキングシートに並べるとオーブントースターに入れる。
待ってる間残ってたカレーを食べて昼飯を済ませた。
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チンッとオーブントースターが鳴り、
藍莉が焼きあがったクッキーを取り出す。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。