〜 亮太side 〜
何だこの状況……くそ、上手く頭回んねぇな…
確か…蓮がまたなんか…いや、今回は許したのか…
ぁ?なんかバカな事してねぇか、俺…
あー、ダメだ分かんね、
つか、すりすりと顔擦り付けてくるこの生き物はなんだ…
蓮…か。…蓮だな……はぁ?可愛いなほんとこいつは…//
ぽんぽんと蓮の頭を撫でる。
むくッと俺の肩から頭を上げ、俺からおりて行く。
と、俺の服に足を滑らせ、豪快にずっ転ける。
何してんだあいつは…一々可愛いやつめ、
ソファーから立つ。
おぉ、まだフラつく…
なんだ、俺が脱いだのかこれ…
と、散らばってる俺の服を拾う。
起き上がって、寝室に向かおうとする蓮を止める。
服を着て、蓮に肩を貸して貰いベッドに寝転ぶ。
なんだこいつ…あぁ…りんか…
蓮がゆっくり俺の腕の中に来る。
ー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ー
〜 蓮 side 〜
ぽん、と顔に何かが当たり目が覚める。
大きくあくびをしながらりんを抱えてリビングに向かう。
りんが俺から下りて、自分のご飯を食べに行き、
俺も席について用意されたご飯を口に運ぶ。
あれ…俺昨日片付けたっけ…
と机を見渡してからソファーの方を見る。
亮太記憶あんの、ぇ、なんで…いつも覚えてないじゃん…泣
て事は…お仕置きとか言われるのか…!?
でも、今回入れてねぇし…し、潮噴かせただけだし…
廊下に出て行った亮太が戻ってきた。
何も言ってこねぇし、見逃してくれたのかな、
亮太の手元を二度見する。
見てない、見てない。なんか持ってたけど、俺知らない。
お皿を提げ、店の準備をしに行こうとする
俺の前に亮太が立つ。
亮太を避けて、前に進もうとすると亮太も俺の前に来る。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!