カランカランと、ドアについているベルが鳴る。
客 「 あれ、松井さん、この子は〜? 」
どうやら、常連客が来た様子。
客 「 そうか、そうか、頑張ってな〜」
客は迷うこと無く手前の席に座る。
ここがこの人の特等席なんだろう。
客 「あぁ、いつもの と言っておいてくださいな」
と言っても、あいつは表に出てきてるから聞こえているはず。ま、一応仕事? だしな、
ー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ー
とは言われても、
常連客にコーヒー運んでから
全然客来ねぇし、暇なんだけど。
さっきの常連客は本読んでるし、
ここは図書館かよ。
ー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ー
勝手に席に着いて、ぼーっとしてると。
カランカラン♪とベルが鳴った。
学生 「3人、」
入ってきたのはどっからどうみても学生の男子3人。
カフェに……ははッ…てめぇら女子か。
学生 1 「すんませーん、注文いいっすかー」
学生 1 「これと、これ。あとこれ3つ」
メニュー表に指を指し、全部 “これ”で注文してきた。
注文を適当にメモって…と、
カランカラン♪ とまたベルが鳴る。
メモを持ったまま客を出迎える。
学生 「2人、お願いします」
さっきメモったメニュー表をあいつに渡して戻る。
次の客は女子高校生だ。
あいつが忙しくなる。
そう言ったのは、こうゆう事か。
この時間帯だと授業も終わり、帰宅部とやらが来るのか。なるほどな、
そうして、初めての仕事が終わった。
正直この人数1人で相手していた事には驚いた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。