閉店時間が近づいて、お客さんが帰るのを待ってる時、
たまに亮太が表に出てくる時がある。
いっつもこうやって女の人が亮太にくぎ付けになってる。
まぁ…女の人相手ならなんの心配もないけど。
てか、早く帰れよ、お前が最後!
ポスッ、とお客さんがつまづいたのを亮太が支える。
と、亮太がお客さんを見送ってる。
ポンッと、頭に手を置かれる。
わしゃわしゃと撫でて、亮太が裏に戻っていく。
くそぉ…俺ばっかり……///
そうだ!亮太にも嫉妬させればいいんだ!
俺が嫉妬してるって言い返してやる!
そしたらまた亮太の照れるところが見れるかもしれない✨
ー
ーー
ーーー
藍莉の頭を撫でる。
ふ、これでどうだ!
と、亮太に頭を撫でられる。
なんでだよ!嫉妬するだろ!///
俺は亮太がこんな事してたらムカつくのに!
くそぉ…次だ、
ー
ーー
ーーー
って言っても、家だと何すれば嫉妬するんだ?
話…すればいいか、なにか嫉妬しそうな話…、
料理中の亮太に話しかける。
んな人来てなかったけど…って、亮太嫉妬したかな、
…普通だな。
ピコンッ♪ ピコンッ、ピコンッ、と俺の携帯が鳴る。
携帯を手に取り確認すると、
雅 「 蓮くん! 」
雅 「 通信プレイしよ! 」
雅 「 (꜆꜄•௰•)꜆꜄꜆ 」
蓮 「 する! 」
プルルルッ、とポチくんから通話がかかってくる。
携帯を耳にあてながらゲームを起動させる。
画面には「勇者ポチくん」に招待されました。と表示される
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通話を切って、ゲームも終わらせて席に座る。
と、亮太が皿を持って立ち上がる。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。