ビリ、ビリ…、と破いて亮太がゴミ箱に捨てた。
捨て…た…、連絡先…?
なんで?…なんで亮太に連絡先なんか…
あいつ、絶対亮太取る気だ…
あんな…綺麗な人だったし、
もし…亮太が、あの人のこと…
と、俺の頬を両手でむにむにと弄ってきて、
俺はその手を振り払う。
と、亮太が裏へ消えていくのを見送る。
どうしよう…また来るって言ってたし、
次は…たぶん亮太表に出て来ない…
いや、でも保証はないしな…
亮太が?
ー
ーー
ーーー
店を閉じ、家に帰った俺はゲームをしながら
1人、会議を行う。
次またあの女が来たらまず、
・亮太に合わせない事
これが第1条件だ。
でもどうやって…、
お、俺がちゃんと見張らないとな…、、
んん…とりあえずこれは保留だ、
それで、他に…もし、亮太の話題が出たら、、
えっと…、俺が…その、亮太の彼氏だから…、、///
いや、違う…これは、なんつーか、違うッ!////
だから、えっと…そう、それだ!
亮太には恋人が居るからって…よし、
これであいつも諦めるだろう…♪
亮太が顔を覗き込んできた。
あ…えっと…これは…、
何考えてたとか…ぃ、色々問い詰めてくる…やつ、、
ほッ…なんだ、良かった、怪しまれてないな、←
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。