こ、こんなとこに公園あったんだ…。
え、…外で…脱ぐの、俺…脱ぐの、?/////
あぁ、もう…どうにでもなれ…////
ヤケクソで服を脱ぐ。
分かってるよ!んな事分かってるよ!////
お前がしろって言ったんだろ////
グイッと鎖を引っ張って俺を引き寄せると、
ケツにある玩具のスイッチをいれる。
亮太がスタスタ前に進むから俺も進むしかない。
半周したら帰れる、半周したら帰れる、半周したら帰れる///
ー
ーー
ーーー
道のりが長く感じる…泣
歩いたら玩具擦れるし…///
なんでこんな事してんだよ俺…///
亮太が急に止まるからドンッと、背中にぶつかる。
亮太から財布を受け取る。
嘘だろ…あんな電気当たってるとこ行ったら…
誰か来たら秒で見つかる…///
と、亮太が俺の背中を押す。
自販機に向かって歩き出す。
最悪…最悪…最悪…泣
公園内に入ると、外灯に照らされる。
恥ずかしい…見られてなくても恥ずかしい…//
自販機に着くとお金を入れて、
お茶のボタンを押す。
買えた…早く亮太のとこに、
と、自販機からお茶を取り出した時
ガシッと、肩を掴まれる。
バレた。バレた。嘘だろ、
どうしたら…どうすればいいんだよ、
こんなの言い訳できねぇし…
相手が顔を覗き込んでくる。
亮太に抱きつく。
怖かった、怖かった…亮太で良かった…泣
と、亮太が俺のモノをつつく。
なんで…なんで、俺こんな事して勃ってんの…////
亮太が俺の頭を撫でる。
亮太にお茶と財布を渡す。
あと少し、あと少しで帰れる。
ー
ーー
ーーー
歩きながら1回イってしまって、
そっから耐えるのに必死で、
でも周りに人がいないか心配で、
でも、
グイッと、鎖を引っ張られ公園の中に入る。
亮太が俺の両手を引っ張って、
鉄棒の所で鎖と一緒に巻き付ける。
亮太に肩を抑えられ、しゃがみ込む。
亮太のポケットから何か出てきて、
俺の目元を覆い、目隠しされる。
ポンポンと、頭を撫でて亮太が俺から離れて行く。
亮太の足音が遠ざかっていった。
カチャカチャと手を動かしても鎖は解けない。
嘘だろ、嘘だろ、嘘だろ、嘘だろ…!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。