カランカラン、とお店のベルが鳴る。
ッ、いらっしゃいませ…
来た…今日言う。絶対言う。
どうも、
ッ((
いらっしゃいませ、ご案内しますねッ
と、俺が案内しようとしたのを藍莉が塞ぐように
女の人を席へ連れていった。
ホ、
とりあえず…後でいいか…、、
そうだよな。ちゃんとイメージしてから、
と、裏へと入る。
ちょうどいいとこに来た、これもうすぐ出来るから持ってって
うん、
蓮?
ん?
今日は?来てる?
なんかあったら呼んで、
来てるけど、いいよ、大丈夫、(ニヘ)
ん…
亮太が作ったものを持ち、
再び表に出る。
待ってて、今日、ちゃんと解決するから、
ー
ーー
ーーー
閉店間際、女の人から呼ばれる前に、
俺から声をかけた。
ぁ、あの、
コトン、と手にしていた飲み物を置いて
俺の方を向いてくれる。
お待ちしておりました、
ッ…こ、ここじゃ…あれ、だから、その、
向こうに、移動しませんか、
ちら、と横の方を見ると藍莉と目が合う。
ッ…
(うぅ、大丈夫かな、)
ええ、そうしましょう
席を立ち、お店の裏へ案内する。
・
・
・
先日の件についてですよね…もう少し時間がかかるかと思っていましたが…、、結論で構いません。お気持ちの程いかがでしょうか?
ッ…俺は、別れません…た、確かに…顔も良くないし、身長も高い訳でもないし、亮太とは、不釣り合い…だけど…、それでも…り、亮太がいないと…俺は…ダメなので、だから…ぁ、諦めて欲しいです、
と、頭を下げる。
言った…言えた…
お上げください…お気持ちは分かりました。別れるつもりはないのですね、がっかりです…
ッ…ご、ごめんなさい…
いぇ…ただ、世間体を気にするべきだと思います。ここでは、周りの方はあまり違和感なく過ごされているのかもしれませんが…普通に考えておかしいです。デートには行かれるんですか?
ぇ、…ぁ、ま、まぁ、たまに、、
そうですよね…お可哀想に。
可哀想?…なんで?…可哀想じゃない…違う、
た、確かに、デートはたまにしか行けてないけど
そ、それはだってお店があるし、
それは、((
ご存知だとは思いますが、同性同士だと、結婚も出来ませんし、子供も作れません。
ッ…
そんなこと…知ってるし…
分かってるし…なんでそんな事言うの…
松井さんに避けられてるようですし…私に余地が無い事は分かりましたので諦めますが…このまま蓮さんとお付き合いすると松井さんは不自由なのではと、私は思います…松井さんのこと考えてあげてくださいね、失礼します。
ぺこりと、俺にお辞儀をし、帰って行った。
ー
ーー
ーーー
蓮くんッ、…ど、どうだった、?
店に戻るなり藍莉に心配される。
ねー、まだ話の途中なんだけどー、
まぁいいや…れんれん大丈夫だったー?
ッ…なんでお前がいんだよ、
えー、居たら悪いですかー、泣
で、どうって?
ッ、遥さんまで…
ッ…、、んー、まぁ…諦めて貰った
ほんと、!✨
おぉ、で、どんな人だったの!…はぁ…ほんと、亮太さんも罪な男だよね〜…そりゃああんなにかっこいいからモテるのは仕方ないけど…💭♡
だる、
えぇ、れんれん〜
もちろん、亮太さんはれんれんのだよー?
はいはい、
良かったじゃない、なんだやれば出来るんじゃん、
わしゃわしゃと遥さんに頭を撫でられる。
ゎ、…ふふ、苦笑
ッ…蓮くん…まだ…何か、
納得いってないの…?
ッ…
ツー、と勝手に目から涙が零れる。
ッ!
んぇ!!…れんれん!?
グスッ…なんでもねぇし…
ごしごしと、腕で涙を拭いて、
慌てて後ろを向く。
また何か…言えないこと、?
だって…蓮くん…元気ないもん…ね、?
大丈夫ッ、
ほんとに、?
ほんとに大丈夫?
藍莉ッ
ッ…うぅ…ごめんなさい…
蓮
ガチャ、と裏から出てきた亮太と目が合う。
ッ、
ッ、ちょ…、俺…トイレ行って来る
と、逃げようとしたが
俺の方に向かってきた亮太に腕を掴まれる。
待って、蓮
腕を引き寄せられ、
向き合うと亮太は俺に目線を合わせ、肩を掴む。
ッ、諦めて貰ったよ、苦笑
それで?
それで?…だ、だから大丈…夫…
ぁ…やばぃ、泣きそう…、
目合わせて、大丈夫なんだろ?
ッ…グスッ…も、放っとい…て…
あいつになんて言われた、?
亮太ッ…
いい加減にしろ!心配してんだろ、
ッ…、グスッ…ぅ、大丈夫…なのッ、
亮くん一旦落ち着きましょ、ムキになったらだめよ
(あぁ…今まで耐えてたのに…そうね…ほんと、つくづく蓮の涙に弱いんだから…)
ッ…はぁ…
ばおわ〜!!…てな、ははこれ言ってみたかってん、あれ?皆おるやんッ…なんや呼んでや〜……て、あれ、?
タイミング…苦笑
グスッ…今日…は、…ポチくんとこ、行く
んぇ、?お泊まりする?
なッ…はぁ…なんで、蓮、怒ったから?
ごめんな?ごめん、ゆっくり…話し合お
ヒック、…いぃ、…迷惑…だから、
迷惑じゃない、蓮…
もう決めたのッ、グスッ、…
(んん、こうなったらダメね…亮くん…この後…考えただけで私が泣きそうよ…ッ泣)
なんや…よう分からんけど、
今日はこっち来るか…?
ッ…悪い…、、
(きゃぁ…なんなのその落ち込みよう…可愛い…もう耳が見えたわ、しょぼんって♡…って、違うわよ、しっかりするのよ、今日は絶対1人にしちゃいけないんだから、)
ッ、ぁれ、…藍莉?…何してるのそんな端っこで…、、て、藍莉!?
ッ…
(…余計なお世話だって…無理に聞いちゃった…私が悪いんですぅ…蓮くんなりに我慢してたのに、私が思い出させてしまって、それで、店長さんとも…全部全部私のせいなんです…ごめんなさい…私がどうこう出来る訳でもないのに…調子乗ってごめんなさい…こんなクズ生まれて来てごめんなさい…泣)
ぐぬぬ…
(亮太さんも藍莉も…れんれん恐るべし…)
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!