ペンギンだ! 可愛い、凄ぇ、可愛い✨
え、でも向こう向いてるから全然こっちみてくれない。
水槽に張り付いてペンギンを見ていたら
カシャと後ろからシャッター音が聞こえる。
クスクスっと周りにいた人に笑われる。
と、亮太が俺の頭を撫でてくる。
また嘘つくんだ、絶対信じねぇし、
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ーー
ーーー
見に来たのはイルカショー
飛んでボールにタッチしたり、水の中泳ぎ回ったり
なんか凄かった(小学生並の感想)
ショーが終わって、水槽に近づく。
どうせまた嘘だと亮太の顔を見る。
イルカがこっちに泳いでくると、
くるりと一回転して、手を振った。
くそぉ…あのガキ同じ反応すんじゃねぇよッ ///
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楽しい時間はあっという間に過ぎていって、
帰ろうと水族館を出た時。
ザーッと雨が降っていた。
と、コンビニで傘を買って駅に行ったら。
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と、いいながら亮太が服を脱ぐ。
家帰れねぇ状況で何楽しんでんだよこいつは!
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それ、メイド服ってやつだろ、
いや、あったじゃねぇんだよ閉まっとけ。
男が着るもんじゃないんだ、
と、亮太がクローゼットから女子の制服を出してくる。
あぁぁぁぁぁふざんけんなぁぁぁぁ/////
なんで俺がこんなの着るんだよ、おかしいだろ!
絶対に着ない。あんな悲しそうな顔されたって…
されたって……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!