あれから数日、もう出合い系サイトは開いてない。
いや…何故か開けないのだ。
あいつは30万円を鞄に入れ置いていった。
キス 1万円×2
フェラ+口内射精 2万円
俺へのフェラ 2万円
指突っ込んだので 4万円
俺の穴にモノを入れたので 10万円×2
ぴったしだ。
まさかこうなることを…いや、たまたまに決まってる
そして、
手紙と玩具が金と一緒に入っていた。
手紙には住所と電話番号しか書いていない。
あんなやつ…
もう二度と会いたくない。
腰が痛い
寝れない
あいつが
頭から離れない。
ふと、手紙と一緒にあった玩具に目がいく
ダメだ、
そんな事分かっている
体が勝手に動き、玩具を手に取る。
俺はそんなにちょろくない、
まだ汚れていない
ふざけんな
なんとか自分に言い聞かせ、
手紙も玩具もゴミ箱に投げつける。
ー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ーー*ー
数日後
我慢というのは長く続かなかった。
自分のモノを擦るのは初めてだ。
違う、俺はこんな、あいつらゴミとは違う、
ビュルッ…
違う、違う、違う
もっと欲しい
俺の体はゴミ箱へと向かっていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!