第55話

告白
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2020/05/16 08:52
(Mukai)
宮舘涼太
これも持っていって!
向井康二
はーい!
体育祭の後の片付けはほんまに忙しい。
テントの片付けに時間はかかるし、朝礼台の移動も、物を運ぶのも時間がかかる。

ホンマに大変や。
目黒蓮
今日楽しかったですね!
向井康二
そうやね!
めめと喋りながら掃除をしてたら
岩本照
目黒ー、ちょっと来てー!
先生に呼ばれてどっか行っちゃった…。
しばらく一人で掃除してたら、
目黒蓮
一人でやらせちゃってすいません!
と、めめが戻ってきた。
目黒蓮
暑いですね…
髪をかきあげるめめにドキドキしてしまって、、、


!!


前と同じや。
二人で遊びに行ったときと同じや、この気持ち。

最初からそうやったんや。
生徒会に来てくれた時に仲良くなりたいなって思ったんもふとした仕草にドキドキしてしまう事も下の名前で呼ばれて嬉しかったことも全部、




恋、やったんや
俺はいても立っても居られんくなって、
向井康二
めめっ…
彼の名前を呼んだ。
(Meguro)
向井康二
めめっ…
向井くんの切羽詰まったような声が聞こえて、慌てて後ろを振り向いたら、泣きそうな顔の向井くん。
あまり人に見られたら可哀想だと思い、
目黒蓮
深澤くーん?ここの掃除頼みまーす!
遠くにいた深澤くんを呼んで、体育館の裏、誰もいないところに行く。
向井康二
お、俺ずっとめめの事、好きやった。
最初から、ずっと…。
目黒蓮
え…?
思わずハグをする。
目黒蓮
ずーっと、その返事を待ってました。
目を合わせれば彼の頬にはポロポロと涙が溢れる。
目黒蓮
向井くん、大好きです。俺と付き合って下さい。
二度目の告白。
向井康二
っ…はい。
泣きながらだけど、しっかりとそう言ってくれた彼の涙を拭ってあげて、夕日に照らされながら、





そっとキスをした───

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