第11話

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1,414
2020/09/02 09:55
緑谷side.
相澤先生!!
僕達がつけば、そこには脳を丸出しにしたヴィランが相澤先生を押さえつけていた。
助けに行かないと!!
そう思った矢先だった。
月影(なまえ)
月影あなた
邪魔だ!!退け!!!!!
月影さん!?
僕は月影さんが飛び出して来たことに驚いたが、次にしたことで更に驚いた。
ドン!!
月影さんが脳無に蹴りをいれて、遠くまで飛ばしていた。


ドゴォォォォン!!!!!
えっ!?
緑谷出久
緑谷出久
す…凄い…
思わず声に出してしまうほど、本当に凄かったんだ。
蛙吹梅雨
蛙吹梅雨
強いわね…
月影(なまえ)
月影あなた
イレイザーヘッド!
相澤先生が何か話してるけど、この距離では聞こえない。だけど、相澤先生が喋り終わると月影さんが驚いた顔をしていた。
でも、その驚いた顔も束の間
ヴィラン
へぇ〜お前凄いね。
ヴィランが喋りかけた途端、月影さんの表情は怒りに満ちていた。
ヴィラン
脳無を一蹴りであんなに飛ばすなんて
月影(なまえ)
月影あなた
黙れ…
ヴィラン
気に入ったよ。こっちに来ない?
こっちってヴィラン連合の事か?
月影(なまえ)
月影あなた
黙れ、誰が入るものか
月影(なまえ)
月影あなた
人を傷つけるのは嫌いだ
月影(なまえ)
月影あなた
何故命を踏みつけにする
ヴィランじゃない。どこか遠くの方を見てる?
一体誰を見ているんだ?
月影(なまえ)
月影あなた
何故人を痛ぶる。
ヴィラン
それは、ヒーローがクズだからさ。
ヴィラン
特にオールマイト。あいつは生きてちゃダメだ。
月影(なまえ)
月影あなた
命をなんだと思っているんだ。
月影(なまえ)
月影あなた
この世に生まれてきちゃダメな命などないんだ。
月影(なまえ)
月影あなた
何故それがわからない。
月影(なまえ)
月影あなた
私は人を傷つける奴が大っ嫌いだ
月影(なまえ)
月影あなた
すぐにでも、私の幸せを奪うからだ。
言葉の一つ一つに重みがある。彼女の過去に何があったんだろう。
とても、悲しい目をしてる。
そんな事を思っていたら、月影さんは手を上に挙げた。
何をする気なんだ?
峰田実
峰田実
なぁなぁ、あいつ何をする気なんだ?
蛙吹梅雨
蛙吹梅雨
分からないわ
月影(なまえ)
月影あなた
炎の力を秘めし龍よ。
真の姿を我の前に示せ。
魔法陣!?


彼女の足元には魔法陣が出現していた。
でも、月影さんの個性って刀のはずじゃ!


僕が驚いている間にも、魔法陣は光を放って月影さんの周りに纏っていた。
月影(なまえ)
月影あなた
契約の元、あなたが命じる
月影(なまえ)
月影あなた
いでよ、炎龍!!
キュュュュイン!!!!!
魔法陣から何か出てきてる。
あれは、
龍!?
ビュォォオォォ!!!!!
風が凄い…飛ばされそう。
炎龍
炎龍
久しいな、我が主よ
(なまえ)
あなた
えぇ、久しいの
月影さんの姿が変わった?それに言葉遣いも変わってる。
龍が出てきた事に流石のヴィランも驚いてる。
(なまえ)
あなた
わちき、今怒ってありんす。
(なまえ)
あなた
主さん、わちき許しまへん
昔の言葉遣い?
峰田実
峰田実
なんか色気がやべぇな…
蛙吹梅雨
蛙吹梅雨
峰田ちゃん最低ね。状況を考えないのかしら?
確かに、この状況でよくそんな事言えるよ。
月影さんから放たれる殺気で、体が押しつぶされそう。
(なまえ)
あなた
炎龍や…殺ってもかまへんで
炎龍
炎龍
承知…
ヴィラン
クッ!脳無!
脳無
グウワァァアア!!!!!
危ない!
炎龍
炎龍
頑火輝石
凄い熱風…
脳無の体が溶けてる!?


脳無の周りには炎が囲んでおり、とても脱出出来そうになっておらず、脳無の体は外側からアイスのように溶けだしていた。
脳無
ヴガ…ア゙ァ゙
地獄絵図だ…
脳無のあまりの惨さに僕達は言葉を失っていた。
恐怖が体を強ばる…
怖すぎる。そんな言葉しか浮かばない。
ついには、骨まで見えてきた。
ハッ!そういえば、月影さんは?
月影さんの方を見れば、ヴィランと戦う姿があった。月影さんと戦っているヴィランはもう体がボロボロだった。所々に切り傷がある。
木刀であれだけ!?
真剣ならば、どうなっているんだろう。
そう思ったけど、考えるのを辞めた。
いや、考えたくなかった。
(なまえ)
あなた
死ぬまで覚えておきんすね(*^^*)
彼女は恐ろしい言葉を発しながら笑っていた。だけど、目は笑っていなかった。
ヴィラン
舐めやがって!!
(なまえ)
あなた
龍の呼吸 拾壱ノ型 龍龕手鑑!
ビュォォオォォ!!!!!
風が強い!
ドゴォォォォン!!!!!!!!!!
砂埃で周りが見えなくなっていた。
月影さんは!?
目を開けて、月影さんを見ればヴィランは倒れていて、彼女は膝をついていた。
(なまえ)
あなた
ハァハァハァハァ…
水龍
水龍
主様!大丈夫ですか?
違う龍!?
(なまえ)
あなた
大丈夫でありんす。
炎龍
炎龍
主様!
さっきの龍だ!
ってことは脳無は!?
僕は脳無がいたであろう。場所を見ると、地面が焦げていて。その中心には………
何も残っていなかった。
蛙吹梅雨
蛙吹梅雨
何も残っていないなんて………
流石の蛙吹さんでも、絶望の顔をしていた。
パァァァ!!!!!
なにこの光!?
さっきの龍が、いなくなってる。
バタン…
緑谷出久
緑谷出久
月影さん!!
彼女は、倒れた。体には目立つ傷がない。
僕には何も分からなかった。










































































































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