気がついたら、道の真ん中に座っていた
…いや、水蓮、何故道の真ん中に飛ばしやがったんだ…
危険だろうが…
土の匂い…
木の匂い…
お団子の匂い…
新しい反物を卸した匂い…
お香の匂い…
雨の匂い…
取り敢えず、雨宿り!!
てか、コケないように走らなきゃ!!
…今覚えばこれフラグだよ…最悪のフラグ…
ペチャペチャ!!
土がぬかるんでいて、それに足を取られた
あんなにこけないようにって思ってたのに
叫びも虚しく…
ベチャッ!!
でけぇ…でかくなったよ…お前、誰だよ水連…
…神なのか?
それなら、ここへ飛ばせるのもうなずける…?
…うーん…。この時代に来たからと言って有名な皆さんに会えるわけないからなぁ…
コイツ、無かったことにしやがったぞ…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。