これは、私の同僚が半年で寿退職する前の話…。
因みに、同僚はとても有名な科学者と結婚しました。
どこで出会ったんだか…。
もう、同僚ってのは、高校から大学までの同級生なんだけれど、昔から何をしでかすかわかんない子だった…。
おっと、話が逸れるところだった…。
その時、話されたのが〝叶桜〟についてだった。
嘘のはずだった…。
なのに…。
男とも女とも取れない声はそう答えた。
私は腕を体の下の雪に叩きつけて叫んだ
すると、声はきょとんとした様子で答えた
それを聞いて私は
と思ったが…それは置いておく。
この声はヒトの痛い部分をついてくる。
もういいわ。
この後、会社に戻れないなら猫も被らない。
そういった直後、私の体が浮いた。
飛ぶ前に、名前聞いとかなきゃッ‼︎
探せなくなる‼︎
私の名前…呼んだ…。
なんだ、アイツ…。
やっぱりガキじゃん
飛ぶ前に見えたアイツの顔はまだ幼さの残った男の子の顔だった…。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!