『ッッッ……増田さん……』
増田「ははっ笑 まぁ変に取り繕う必要なくなったしいいんじゃないのぉー?笑」
ニヤニヤしながら言う増田さんの横で戸惑う新人君。
ほんとは言い返したいところなんだけど、
これ以上茶番を続けるのは申し訳ないから、
『はぁ…まぁそれもそうか、』
とりあえず開き直ってみることに。
松田「開き直りはやっ、」
松島「それがあなたの取り柄でしょ?」
『…もうそういうことにしとく!!』
とりあえず事を長引かせないためにそう言う。
すると、
増田「はははっ笑 あ、この人が今日だけ担当してくれる、開き直りが取り柄の兎川あなたちゃん」
増田さんがそう紹介してくれた。
『……まぁ、抜けてると言われがちな兎川です。今日は本担当の山田先輩がお休みなので、一日だけ担当させてもらいます。じゃ、よろしく』
軽く自己紹介して会釈すると、
増田「次、目黒君ね」
そう言って増田さんが目黒君、?を前に出した。
目黒「あ、えっと…今日からお世話になる目黒蓮です。色々分からないことばかりなので、教えてください。よろしくお願いします!」
すらっと高い背に、整った顔、爽やかな声。
こりゃ、イケメンだって騒がれるよなぁ…。
目黒「えっと…兎川さん、今日一日よろしくお願いします」
『え、あっ、よろしくお願いします!』
そういう目黒君の声はやっぱり聞き覚えがあって、
モヤモヤしながらも色々説明を始めた。
大橋「…あなたが先輩してんのおもろいなぁ、笑」
松島「ぜんっぜん先輩感ないですけどねぇ、」
松田「ぜってぇ俺の方が上手いっすよ」
「「「それは絶対ない」」」
松田「ええっ!?」
『…まぁこんな感じで騒がしい職場だから、』
目黒「俺…場違いじゃないですかね、?」
『え?…いや、目黒君みたいな落ち着いた子居てくれないと逆に困るよ笑 営業部でもないのにこんなにやかましい奴らばっかなのがおかしいんだって』
目黒「…良かった、笑」
『へへ、笑 だから安心してね』
目黒「はい、!」
素直で真面目。
そんな第一印象の目黒君は、
うちの部署に秒で馴染んで生き生きしていた。
大橋「なぁ〜あなたほんまにちゃんとやってんの?」
目黒「めちゃくちゃ分かりやすいですよ」
『だいぶ失礼ですよ大橋先輩??』
松島「ってか、目黒君ってどうして入社遅れたんだっけ」
目黒「あっ、ちょっと事故しちゃって」
松島「へぇ…それ大丈夫だったの、?」
目黒「後遺症ないですし…あっ、見せれないですけど、背中にはちょっと、ザックリ」
松田「うわ……痛そう、」
濱田「それ水染みたりするんちゃう…?」
『…濱田さんもしかして擦り傷だと思ってます?』
濱田「え?」
大橋「塗った後のが水染みるわけないやないですか!笑」
目黒「ははっ笑」
『え待って、笑ったよ?』
松田「…やっぱイケメンの微笑みってえぎぃっすね」
松島「んね!爽やかだったわ〜」
目黒「ありがとうございます、笑」
こんな感じで馴染んできた目黒君の元に、
ドタドタドタドタ…ッ!!!!
田中「っ、いた!!」
森本「出た!噂の新人!!」
京本「ねーみんな速いって…ハァハァ、」
ジェ「スマートだねぇ!!」
うるせぇやつらが駆け込んできた。
松田、松島、松村……
松ばっかで混乱してる作者です。
“ま”って打つと増田も出てくるから…ね。
まぁそれは置いといて!
これの更新後できるだけ早めに社内関係表出すので、
お楽しみに〜