ピッ ピッ ピッ ピッ
あなたが眠っている病室にて、心電図の音が響く…
あれから何時間たったのだろうか
一向に目を開く気配がない
僕が…僕があの時、あなたをちゃんと見てれば良かった…そうしたらあなたが倒れなかったかもしれない…
心電図の音が止まりそうで怖くて…でも、でも…!ぼくの責任だから…僕がそばにいないと…
ピッ ピッ ピッ ピッ
さっきからあなたが唸っている
どうしたのだろう…
あれから、声が枯れるまであなたの名前を呼んだ
ダメだ。もう声が出ない。
病室に、心電図の音だけか響く
1分…2分……3分と、時間だけが過ぎていく。
コンコン
それからラーメン屋に連れてってもらい、たくさん話を聞いてくれた。
帰り道
僕には優しい仲間がいる。協力すればきっと。きっと、あなたが帰ってくるから。
待ってて。あなた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。