第21話

お家が豪華な女の子 。
2,860
2018/08/20 09:23
『そういえば 、あなたちゃんのお母さんは ?』


あなた「私 、一人暮らしだから」


『え 、その年齢で !?!?』


あなた「うん」


『すごいね …… 』


なんか 、あなたちゃんのお家って色々すごい 。


あなた「あ 、衣装作らなきゃ」


『衣装 ?』


あなた「私 、LIVEの衣装とか全部自分で作ってるの」


『え 、ほんとに !?!?』


あなた「見に来る ?」


『うんうんうん !!』




あなた「ここが作業場だよ(ガチャッ」


『わあ !』


ジャケットとか 、Tシャツとか 、デニムとか 。


『これ全部あなたちゃんが作ったの !?』


あなた「そうよ 、ひとつあげようか ?」


『いいの !?あ 、でも …… 』


あなた「全然いいよ 。飛貴には 、これ !」


あなたちゃんが渡してくれたのは黒いジャケット 。


『かっこいい ……… ✨✨』


あなた「これ 、健人くんと一緒に考えたやつなの」


『け 、健人くんと !?』


あなた「飛貴 、健人くんのこと好きでしょ ?
だから 、今日のお礼で"特別に"あげるよ」


『わあああ 、ほんとにありがとう!!』


健人くんとあなたちゃんが考えたジャケット 。


これはもう 、一生の宝物だ !!!✨✨


あなた「私はここで作業してるから
もし 、暇だったらテレビ見てもいいよ」


『はーい !(ルンルン』









(( あなたside ))


『ふぅ 、』


さてと 、どんなデザインがいいかな 。


これはポップな恋の曲だから 、ガーリーにしよ 。


さらさらと紙にデザインを描いていく 。


 『ちがうなぁ …… 』


ポイッとごみ箱に投げ捨てる 。


これじゃだめだ !


全体的にふわふわのコーデにしてみる 。


『んーこうじゃない !』


またポイッと投げ捨てる 。


次はTシャツにビビットピンクのプリーツスカート 。


『あ 、いいかも !』


それに薄いピンクの帽子を被って 、高さのある靴 。


Tシャツにサングラスをさしたら 。


『いい !!』


出来た !


早速作らなきゃ !


ピンクの布 ……… あった !


この色と 、この色 。


それからこの色も !


両手に布を持って 、なんとか机に置く 。


まずは形から 。


今回は少しだぼっとした感じがいいから 、サイズは大きめに 。


チャコペンで布に書いていく 。


書けたら 、思いきって布を切る 。


すると切れ端が床に落ちていく 。


スカートも同じようにしたら 、ミシンの前に座る 。


ミシンの電源を入れて 、動くことを確認したら 、糸をかけていく 。


布を置いて 、ミシンを動かす 。


カタカタカタッと規則正しい音をたてるミシン 。


私はこの音を気に入っている 。


音がなるたびに少しずつ完成に近づいてるんだって思えるから 。


よし 、出来た 。


Tシャツのプリントはお店でして 。


スカートの長さもちょうどいい 。


帽子やサングラスや靴も合わせて 。


バランスもいい感じ 。


『今日はここまでにするか』


飛貴もいることだし 。

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