第43話

………
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2018/10/11 22:00
(( 飛貴side ))


『あなたちゃあああん !!!!( ぎゅっ )』

有「うわっ 、ちょっと飛貴離して」


『なんで1週間もいなかったの !?!?』


有「LAにいただけなんだけど」


『へ 、?』


有「はい 、お土産( 洋服 )」


『あ 、ありがとう !』


有「もう時間だから行くね」


『お仕事頑張って !!』


有「ありがと」









『この洋服 、めっちゃかっこいい ………… !!!』


あなたちゃんって 、ほんとセンスいいよね 。


憧れちゃう 。


『 ……… ん ?なにこれ』


服の裾に糸でなにか書かれてる 。


『がん 、ばれ ?』


小さいけど 、ちゃんとある 。


こんなのができるのは 、


『あなたちゃん ……… ??』


っううううううう 、、、///


『もうっ 、好き ……… 』









(( あなたside ))


『あと3年 ………… 』


そんなに時間がない 。


絶対にデビューさせてあげなきゃ 。


電話をかけると 、すぐに出でくれたジャニーさん 。


『 …………… ジャニーさん 、話があります』


ジ " なんだい ? "


『はいびーをデビューさせてあげたいんです 。私にはもう時間がないから 、その前に』


ジ " あなた 、本当にやめるのか ? "


『はい 、家のしきたりですから』


ジ " そうか ……… "


『だから 、お願いします 。あの2グループには私がいなくても大丈夫なようにしてください』


ジ " いいだろう "


『ありがとうございます』


そっと電話を切り 、スマホを強く握った 。


『 ………… 私がいなくても大丈夫』


自分にそう言い聞かせて 、仕事へと向かった 。









『はぁ 、疲れた ………… 』


倒れるようにソファに座った 。


……… ダンスは 、絶対にやめたくない 。


私をこの世界に引き込んでくれたのはダンスだから 。


だけど 、お父さんには逆らえない 。


家のしきたりには 、逆らえない 。


『嫌 、そんなの嫌よ 。やめたくない ……… 』


どれだけ言ったって 、それは覆らない 。


どれだけ泣いたって 、それは変わらない 。


だけど 、


『っ ………… 』


そっとソファを濡らしては 、嗚咽を堪えるように 。


私はこの家に産まれたことを後悔するんだ 。

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