ージョンハンside
俺の部屋に入り、
あなたをベッドにゆっくり下ろす
辛そうな顔…
相当無理してたんだろうな…
なんで気づいてあげられなかったんだろ…
あなたの身体をゆっくり起こし
事前に用意していた薬と水を差し出す
ゆっくりと薬を口に入れ、
水を飲むあなた
力が入らないのか、
口の端から水がこぼれ出ている
飲み終わったあなたは
口の端を舌で舐める
その動作だけで
俺の理性は危ないのに…
熱った顔、
トロンとした目、
全てが俺の理性を揺るがす材料となる
俺は我慢できなくなって
そんなことを言ってしまった
断られて無理やりキスするのも
相手は病人なんだから絶対にダメだ
まぁ返ってくる答えは分かってるけど
まさかの答えはYESだった
そこで俺の中で何かが切れる音がした
俺はそう呟き、
ゆっくりとあなたの唇に自分の唇を重ねた
next♡×400
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!