第11話

見えない道
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2020/02/18 15:40
「お疲れ様でした〜」

熱を出したり、バタバタした公演も千秋楽を無事終えた。

「皐月!今日ちょっと残れるか?そんなに掛からへんねんけど楽屋片付けたらちょっと来てー」

大倉くんに廊下で声をかけられた

「了解です!」






「お疲れ様〜」

楽屋に入るともう片付け終えてる龍太くん。

「え、龍太くんはやない??」

「今日、文一君とご飯いくねん!てか、皐月も来たら?」

「え!いいん?!いく!大倉くんに呼ばれてるから、終わったら行く!」

「文一君皐月のこと好きやから、喜ぶやろ、また店送るわ」

「りー!」

片付けて、楽屋の荷物をスーツケースにまとめたあと、大倉くんの待つ楽屋に入る。

「失礼しまーす」

「おお皐月!」

「え」

そこにはいつも通りの大倉くんと、まだ慣れないスーツ姿の滝沢くんがいた。

「お久しぶりです。」

滝沢くんが今日の公演に顔を出してくれているというのは聞いていた。
でも、忙しいからこんな時間まで残らず帰っているものだとばかり思っていた。

「皐月…お疲れ様。今日の公演よかったよ。」

「ありがとうございます。」

普通に感想を述べられて、お礼を言ったものの、滝沢くんが目の前にいる意味が読めず、大倉くんの方を見る。

「まぁまぁ、座りーよ」

大倉くんに促されて滝沢くんの正面に座る。
その動きをゆっくりと眺めた滝沢くんが姿勢を正した。

ここから、大事な話が始まる。そんな予感がした。



作者より
「なにきんとfunkyと」のfunkyの部分は少しお待ち下さい。構成上、もうちょっと後に書きます!計画性が無くて申し訳ないです!





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