「おはよぉー」
「お!おはよ!」
新大阪駅に向かうと改札では康ちゃんが立っていた。お互い泣きすぎて、酷い顔での集合。
涙のあけおめコンから1日。
コンサート終わりでは全員と泣きながら打ち上げをして、ひとりひとりからメッセージを貰った。泣きすぎて、目取れるかと思った笑笑
椅子に座って携帯を開くと驚くほどの通知の数。
皆東京に出発する私への応援のメッセージだ。
大吾「寂しくなったらいつでも連絡しておいで」
正門「東京行った時はまた、ご飯いこな」
丈「一緒にてっぺんの景色見る約束忘れんなよ」
流星「いつでも帰ってきてくださいね」
真鳥「俺も頑張る!姫も頑張れ!」
末澤「俺も負けへんからな」
リチャ「無理したらあかんで」
龍太くん「お前らしくな!」
文君「ちゃんと食べなさいよ」
龍兄「早く連絡してきなさい。ご飯に行くよ!」
龍兄まで連絡くれてるし。
「ほんまに皐月は愛されてるなぁー」
横から覗いてきて康ちゃんが話しかけてくる
「ホンマにね…ありがたい。」
皆が書いてくれた寄せ書きとその中心にある写真をカバンから出して眺める。
「康ちゃん。頑張ろな。」
「当たり前やで!康ちゃん頑張っちゃうもんね!」
ピコン
樹「東京駅にしょっぴーと車で来てるから着いたら連絡しておいで」
樹からの新着メッセージに、不安な東京生活もなんとかやっていけそうだと安心の気持ちが芽生えた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!