第10話

飲み。 2
1,584
2018/09/01 09:47
じんside




「おい2人ともそんな恥ずかしがらずにさー!」


「長い仲だろーー!!」



やだ、やだ、したくない。




みやは好きだよ、でも俺はさ…











「キース!キース!!」

みんなが手拍子をしながら煽る。


さっきキスとか言わなきゃよかった。

今更後悔する。


みやは相変わらず追い詰められた顔で俺に近づく。


みや「ねぇどうする いいの」

俺に気遣って小声で聞いてきてくれる。





















もういいや。













またお酒を一気する。
























じん 「いいよ」







そう答えた途端に、勢いよくみやの顔が近づいてくる。俺とみやの唇が触れる。



「きゃぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

「おぉい舌入れろよー!!」


薄く目を開けると、

ほんとにいいの、とみやが目配せをしてくる。


小さく頷き、ぎゅっと目を瞑る。


ゆっくりとみやの舌が俺の口内に侵入してくる。










あぁ、もうどうにでもなれ…







......................................................……………


みやside


3の割り箸が自分の手元にあった時。





耐えられるか、大丈夫か俺という不安と
じんちゃんは俺なんかとキスしちゃっていいのかという不安と、本当に僅かな喜びが心の中でぐちゃぐちゃになった。



じんちゃんはもちろんテオくんにゾッコンだから嫌に決まってるだろう。


そしてなによりテオくんの顔が怖い。
青ざめててこの世の終わりみたいな表情。



2人を応援するって決めたじゃん。
なんでこんな時に俺とじんちゃんが、、。





みや「大丈夫なの」



じんちゃん、俺は大丈夫じゃないよ。

俺はじんちゃんと違って君に汚い感情を抱いてるんだよ、ずっと前から。




じん「いいよ」





今までずっとしたいと思っていた事が叶ってしまった。

俺以外の誰もが望まない形で。


じんちゃんの唇に触れる。


柔らかい。


こんな状況でも俺とじんちゃんがキスしてる、という事実に興奮している自分が憎い。



酔っ払い達に煽られて、舌をゆっくりと入れていく。


こいつ、舌まで柔らかいのか。


いちいちエロい。心臓がうるさい。



舌を入れたら、命令的にはクリアだろう。

それ以上はもうやめろ。








自制心が効かなくなってくる。


はやくカウントしろよ、俺の理性が途切れる前に。


舌をわずかに動かすと

「んぅ…」

可愛い声を出す。






カウントが始まる。

「5ーーー!!」



はやく、はやく。


「4ーーー!!!」


みんな酔ってて気づかない。

魔が差して少し舌を掻き回す。


「んぁっ…」


そうすると想像以上の反応を示すからもう止まらない。




ごめんじんちゃん。もう無理。



周りの声なんてもう聞こえなくて。



歯列をなぞり、舌を味わうように絡ませる。

一瞬だけじんちゃんの腰が少し揺れた。
細いその腰を支えるように腕を回す。


「ぜろーー!!!!」
「やべぇーーー!!」
「ギャァギャア」


ハッと我に返る。

目の前のじんちゃんは顔を赤くしてハアハアと息が荒い。





みや「ご、ごめん…」

咄嗟に謝る。


じんちゃんは

「仕方なかったよね、笑」


そういって悲しそうに笑った。













ほんとにごめん。




























好きだったよ、じんちゃん。


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作者
どうも、むいです。

なんか切ない展開ですが、まだ続きます。笑

それから、みやってほんとに素晴らしい存在ですよね。
謎の声(イケヴォ)にもなれるし、2人を応援する素敵な存在にもなれる。
更にテオくんとライバルっていう最高のシチュエーションですら彼がいればできるのです。
やかありがとう。

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