第27話

26の段

2,100

2020/12/02 14:45


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乱太郎

他にはどんな方があなた先生の影響を？


乱太郎たちが目をキラキラさせながら伊作に問う








そんな後輩たちに伊作は話を続けた

伊作

分からないけど……少なくとも僕ら6年生は全員だよ

左近

ぜ、全員……！？

伊作

僕たち6年生の得意武器があるだろう？

乱太郎

それは…例えば、食満先輩でいうと鉄双節棍のことでしょうか？


乱太郎の問いかけに、伊作は うん、と頷く

伊作

僕たち一人一人の技術を見極めて、それを決めてくださったのもあなた先輩なんだ

留三郎には鉄双節棍を。









文次郎には袋槍を。









仙蔵には宝禄火矢、長次には縄鏢を。









そして、伊作には乱定剣を教えた








あなたは、後輩一人一人の得意不得意を見極めていたのだ

伏木蔵

あなた先生って凄い方なんですねぇ……


スリルとサスペンスゥ〜♪ と伏木蔵は体を揺らす

数馬

あ、そういえば…！


ふと、思い出したように数馬が言った

乱太郎

数馬先輩、どうされたんですか？

数馬

つい先日なんですけど……

┈┈┈┈回想┈┈┈┈

医務室


ｽﾊﾟﾝｯ)

兵助

すみませ〜ん、怪我の手当てをお願いしたいんですが……

数馬

あ、久々知先輩！こちらへどうぞ！

兵助

俺もお願いしていい？ ﾋｮｺ)

数馬

もう鉢屋先輩でしょ！悪ふざけはやめて下さい！💦

鉢屋三郎

ごめんごめん笑


三郎は兵助の隣に腰を下ろす









兵助の手当てをしながら、数馬はふと気になっていた事を口にした

数馬

そういえば鉢屋先輩は、不破先輩を始め、色んな人の変装をしてますけど…

数馬

一体いつから変装を始めたのですか？


彼の問いに2人は うーん、と唸る

兵助

いつからか……いつだっけ？

鉢屋三郎

さぁ…初めて変装を教わったのは、入学してすぐだったけど……

兵助

あぁ、あなた先輩ね。変装名人の

数馬

えぇ！？は、鉢屋先輩に変装を教えたのって、あなた先輩だったんですか！？

鉢屋三郎

あれ、知らなかった？あなた先輩、影で｢変装名人｣って呼ばれてたんだよ


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数馬

……ということを聞いたのですが…

みんな

えぇぇ────！！？？

左近

伊作先輩、それは本当なのですか…？

伊作

うん、あなた先輩は変装がお上手だったし、三郎にも教えていたよ

乱太郎

な、あなた先生が変装名人だったなんて……！？

伏木蔵

ス、スリルとサスペンスゥ〜…♪

みんな

その話、もっと聞きたいです！✨✨


次から次へと流れるように出てくる彼女の話に









乱太郎たちは興味津々である









そんな彼らに、伊作は

伊作

ほら、日が暮れてきたよ。もう帰ろう

伊作

あなた先輩の話の続きはまた今度^^

と微笑んだ
、









、









、
夜

文次郎

……仙蔵、それ、昔から使っているようだが、そろそろ買い替えたらどうだ？


湯上がり、部屋で本を読んでいた文次郎は、









同室である仙蔵の髪を梳いている、藤色の櫛に視線を移した








その言葉に、仙蔵はゆっくりと顔を上げる

仙蔵

何を言う。これは｢あの方｣から頂いた櫛なのだ

仙蔵

そう簡単に替えてなるものか

文次郎

……どっちの意味なんだ


軽いため息をつく文次郎に

仙蔵

……さぁな


そう言って彼は ふ、と笑った


--------ｷﾘﾄﾘ線--------



こんにちは！茉莉彩です！








2話連チャン投稿ピース☆









今日は、時間ができたので張り切りました








不定期投稿ですみません💦








それでもいいよ！っていう神のようなお方！








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よろしくお願い致しますm(*_ _)m









次回も見てね！









ばいちゃ(*・‐・*)/