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第5話

告白
4
2018/03/09 13:46
〜卒業式後〜
私は、教室の外で先輩のこと待ち伏せしてた。
そして、彼が出てきた。
彼と目があった。
いけ。私。
純恋
先輩!ご卒業おめでとうございます!
佐々木潤
あ、うん。ありがとうございます(笑)タメ口でいいよ。
純恋
うん。どこ高校行くの?
佐々木潤
Y校だよ。
え?!すごい、最難関のとこじゃん。
純恋
そうなんだ。頑張ってね。応援してるよ。
佐々木潤
うん、ありがとう!
純恋
それでなんだけどね!
佐々木潤
うん。
純恋
私に、制服の第二ボタンくれないかな?
佐々木潤
え?いいけど。
純恋
ありがとう。
きっと、彼は第二ボタンの意味を分かってないのだろう。
だけど、彼が知ってるか、知らないかなんていいんだ。
そんな遠回しの告白をすることだって、私には、大変だったんだから。
いつか、彼が第二ボタンの意味を知ったとき彼は、私のことをどう思うのだろう?
もしかしたら、彼は、一生第二ボタンの秘密を知らないかもしれない。
だけど、私は、大人になって、今よりももっと美人になって、彼にもう一度告白するから。

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