第10話

別れ





『……なんだ気付いてたんだ』






TH「うん。あなたがこの店に来た時からね」











俺があなたの違和感に気づいたのは初めてあなたを店で見かけた時








それと















TH「ニュースであなたの事故のこと見たんだ」













あの日の朝


暴走した車に轢かれた女子大学生のニュースを見た



そしてその日にあなたに出会った














生霊の姿で

















TH「あと今日ね、大学でオカルトに詳しい教授に話を聞いてきたんだ」









___幽体離脱した霊は自分の体に戻るのが遅くなるほど助かる確率が低くなる


___そして幽体離脱をした霊が一定の場所へ何度も訪れるのは何か未練があるからだよ






TH「……って言ってた」





『そう…なんだ』















TH「どうして、、あなたはここの店に毎日来てたの?」






『それは、、分からないの。気づけばいつもここに吸い付けられるように来てた』






TH「そうなんだ、、」
















静かな沈黙が流れる






そしてその沈黙を破ったのはあなただった













『テヒョン……今日はありがとう』




TH「うん、……」








『テヒョンと出会えてよかった、私の話し相手になってくれてありがとう』








TH「ありがとうは俺もだよ……あなた、ありがとう」





『ふふっ、なんでそんな顔してるの』








TH「だって、あなた、」






『もう会えないわけじゃないでしょ?』






TH「……っ、」







『元の体に戻ったらまた会いに来る。約束』







そう言ってあなたは小指を差し出した

俺もそれに小指を出すとすっ、とあなたの小指を通り抜けた









『、さわれないんだね』








ぽつ、と呟いたその言葉はどこか寂しそうだった









TH「でも、あなたが逢いに来てくれるんでしょ?」






いひひっと無理やり笑って俯いていた顔をあげる


けどもうそこにはあなたの姿はなかった







TH「約束……だよ」



















胡蝶蘭の花言葉は




幸福が飛んでくる









それと




































“あなたを愛します”