※本作はゲーム『Sky 星を紡ぐ子どもたち』を紹介するプロモーション作品です
次の日の昼休み。
私が言うと、友だちが少し驚いた顔をした。
私は少し考えた。
うまく説明できない。
でも。
そう言うと、
友だちは笑った。
それ以上の言葉は出てこなかった。
放課後、家に帰ってまたゲームのアイコンをタップしてみる。
音楽が流れる。
それだけで、少し落ち着く。
なんとなくさわっているうちに、こうやって進めるんだな、というのはわかってきた。
でも絶対にそうしなきゃいけないわけでもないみたい。
ただ、歩いたり、流れている音楽に耳を傾けたり、それだけで、なんとなく楽しい。
ゲームって、もっと忙しいものだと思ってた。
でもこれは、ただその世界にいるだけでも心地よかった。
そのときだった。
気づくと、誰かが近くにいた。
たぶん、他のプレイヤーなんだと思う。
顔も名前も知らない人。
でも、その人は少しだけ立ち止まって、私の方を見ていた。
どうすればいいのかよくわからなくて、私はそのまま動けずにいた。
すると、その人はさりげなく動いて、私の前を歩き始めた。
まるで、
「こっちだよ」
とでも言うみたいに。
たぶん、慣れていないのがわかったんだと思う。
私は、なんとなくその後をついていった。
言葉はなかった。
少しだけ一緒に歩いて、気づいたらその人はいつの間にかいなくなっていた。
短い時間だったけど。
なぜか、少しだけ嬉しかった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。