現在私は、学校内を全力疾走している。
その理由は…。
そう、この二人こそ私が走ってる原因なのだ。
実は、1ヶ月前から二人に告白されてて、それから顔を合わせるのが、恥ずかしくなってしまったから。
そして、現在私はその二人に追いかけられ、しまいには喧嘩を始めた。
喧嘩するなら、止まってやってほしい…!
そして、気がつけば私は屋上に来てしまっていた。
二人は、ゆっくりと私の方に歩み寄ってくるにつれて、私は後ろに後ずさる。
そして、屋上のフェンスに当たってしまい、私は逃げ場がなくなった。
海人は、手を握り指をスルリと絡めて、恋人繋ぎをしてきた。
そして、耳元でとろけるような声を出した。
言葉だけで、私の背中は電撃が走ったかのような、感覚になった。
優しいような、少し意地悪な風に聞こえて、とろけそうになった。
すると、咲人も手を握り指を絡めた。
そして、耳元に顔を近づけ、唇が触れ、舌で舐め始めた。
それは、優しく甘噛みするような触れ方で、次第に私は立っていられなくなった。
その言葉に、私は地面にへたりこんだ。
そして、二人は手を握るのをやめず、再び言うのだ。
その言葉に、心臓の音が加速する。
そして、次第に林檎のような赤い顔になり、私はそこから永遠抜け出せなかった。
快楽に溺れた私は、いつになったらこの答えを見つけられるのだろう…?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。