川島side

違う。俺たちは、阿部くんを救うためにここに連れてきたわけじゃない。全ては……

最初から
「彼を自分たちのものにするため」
その為だけに、彼に近付いた。


阿部「みんなのこと教えてよ。」

川島「もちろん。」

川島「その代わり、非政府組織SnowManのことも教えてくれますか？」

阿部「俺が知ってる範囲なら。」

川島「それで十分です。」



昔のことは俺らの方がよく知っている。

それを知らせたら、彼は非政府組織SnowManのことをどう思うのだろうか。


俺らが彼をとったことに、怒っているグループもいる。

例えばSixTONES。

取ったってことをどこかで見られてたらしく、メール入ってたよ。



知らねぇよ。遅い方が悪いんだよ。

阿部「てか、川島さんって呼んでいいんですか？」

川島「なんなら如恵留って呼んでくれても…？」

阿部「まずは、川島さんにします。慣れたら…いつかは。」

阿部「僕のことは、なんでも。」

川島「阿部くんにしますね。」

川島「じゃあメンバー呼ぶんで少し待っててくださいね。」



俺が呼びかけるとすぐに全員が集まった。

宮近「自己紹介しろだっけ…？宮近海斗って言います。能力は、温度を操る能力を持ってます。よろしくね。」

松倉「松倉海斗です。能力は、地面を操る能力です。よろしくお願いします。」

阿部「地面ってことは、地割りとか出来るってことですか？」

松倉「そうですね。あとは、地震を起こしたり…とか。」

阿部「へぇ！凄いですね！」

中村「中村海人です。能力は植物を操る能力。」

阿部「いかにもって感じですね！お似合いです。」

中村「嬉しいです。」

七五三掛「七五三掛龍也です。能力は花を操る能力です。」

阿部「可愛い。」

松田「松田元太って言います。この中では最年少です。能力は、天気を操れます。」

阿部「雨を降らしたり出来るってことですか？」

松田「そんな感じです。なので、主にサポート系です。」

吉澤「吉澤閑也です。光の能力を持っています。」

阿部「ほへぇ。」

川島「最後ですね。川島如恵留です。一応最年長です。能力は、情報。ま、阿部くんには敵わないですけどね。」

阿部「僕なんてそんなですよ。」

川島「裏組織の情報持ちじゃトップですよ？阿部くん」

阿部「そうなんですかね。じゃあ、俺の自己紹介…ですよね？」

阿部「非政府組織SnowManの情報担当。阿部亮平です。能力は、情報と風。」

宮近「2つ持ってるって本当にスゴイよね。」

阿部「親は、非政府組織SnowManに殺されました。以上です。」

七五三掛「………え？」

川島「そうなの。だからさ…」

俺は、阿部君のほうを向く。

川島「僕達と一緒に、非政府組織SnowManを潰しませんか？」

阿部「はい。」

瞬殺でこっちの味方になった阿部くん。

それほど来てたのかな。
いや、それとも………

この時から全て彼に仕組まれていたのだろうか。