川島「…ごめん。黙ってて。」
宮近「てことは…如恵留は阿部さんの兄ってことなんだよね?」
川島「そう。本名は、阿部如恵留。阿部亮平の兄だよ。」
阿部「なんで…どこに行ってたの?」
川島「ごめん。親が帰ってこなくなった日に、親について調べたら、大量の借金してることがわかって…」
川島「でも、亮平には、言えなかった。親が借金してるなんてこと…」
川島「だから、親を探しに…家を出たんだけど…」
川島「なかなか見つからなくて…で、ふとテレビを見たら…」
深澤「俺らが、親を殺したっていうニュースが出ていた。だな?」
川島「はい。最初は、なんでこんな関係ないやつがって思ったし、帰ってみれば、亮平もいない。それで行き場もなくしていた時に、しめに拾われたんです。」
七五三掛「如恵留には、復讐の炎が灯ったそんなオーラを感じた。だからこそ、非政府組織TravisJapanに必要だと思った。」
阿部「お兄ちゃん。」
川島「なに?」
阿部「分かったよ。俺らの親に」
阿部「お金を借りさせたヤツらの名前。」
川島「本当に?誰?」
阿部「その前に約束して?もう離れないって。」
川島「分かった。約束するから、教えて?」
阿部「その正体は…___________だよ」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。