入学式から三ヶ月が経過した…
日向ちゃんとの中は…
「ねーねー影山!!
私、すっごいジャンプ上手くなったと思わない!?
影山の最高到達点軽々超えちゃえそ〜!!
てかもう超えてたか〜!!
日向、うっかりうっかり!!」
「おい、日向ちゃん
お前は凄い上達したと思うし、よく飛べると思う。
けど、最初より馴れ馴れしいし、いつのまに呼び捨てになってんだ…」
「えぇ〜
呼び捨てされるの嫌なら影山だって私の事呼び捨てすればいいじゃん〜」
「あのなそういう問題じゃないし、
俺は絶対、お前の事を呼び捨てしな
いからな!」
「えぇ〜なんで〜?」
「あっ、えっと、それは…」
(初めて女の子の事ちゃん付けで呼んだからなん
て言ったら絶対笑われるだろ…)
「まっいいや。
いつか絶対言わせてみせるから
覚悟しといてな!!」
「俺に向かってそんな口が聞けるなら上等だ
俺だって、そんなんで口を割るような男
じゃないからな」
「言ったな!
その日はギャフンと一泡
吹かせてやるよ」
「あぁ、楽しみにしてるよ」
まぁ、こんな感じで日向ちゃんが後ろについてくるようになった。
まぁ、思ってたのと違うけど、
凄く嬉しいから俺はこれでいいと思う。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。