あなたside
電話ではあまりいい雰囲気ではなかったけど
ジンさんはいつも通り優しく明るく接してくれた。
こういうところも 大人 。
私が入ることのできていない壁なんだと思う。
ジンさんにもっと近づくには、
もっと愛されるには、
これからも会ってくれるためには、
どうしたらいいのだろう。
とりあえずいつものようにジンさんの手を握った。
公共の場では、誰かが見ているかも知れないから
こんなことはしてはいけない。
もし奥さんがこんなところを見てしまったら、
傷つくに違いない。
そうだと分かって握ってしまう。
あわよくばそれで別れてくれたらいいのに。。。
なんて。。。。
私は最低だ。
今日も注意されるかな
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。