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第38話

奇見 その4 解決②
灰岐 警部
見られるのが嫌って…
黒木
黒木
post-traumatic stres disorder…通称PTSD…またの名を…トラウマ。つまり彼らはその指を見られて周りから奇妙な目で見られることがトラウマなんですよ。
灰岐 警部
!…そうか…
黒木
黒木
…人はどこまで行こうと人です…。誰かを奇妙な目で見て蔑むことを無意識でもやって行く人種…。彼らはその被害にあったんですよ
灰岐 警部
…てことは今回の事件の動機は…
黒木
黒木
…社会に対する報復…という所でしょうか
神田 元也
……
黒木
黒木
そしてここからはあくまで推測ですが…爆発を持ったのは確かに神田元也です…しかしあのスーパーにまで運んだのは兄の神田元木さんじゃないんですか?
神田 元木
っ…!
黒木
黒木
…お二人が不仲なのも…本当は互いが互いを護るための…演技。自分一人が犠牲になるための…絆の証ですね…。
神田 元也
ち…違う!元木兄は何もやってない!全部俺が…!
神田 元木
やめろ…!元也…いいんだ…約束しただろ…いつまでも2人で…ってな
神田 元也
元木兄…
神田 元木
…死神探偵だっけな…?噂は聞いたことあったが…ここまで見抜かれちゃおしまいだ
黒木
黒木
…お二人はずっと支えあって生きてきた…そうなんでしょう?
神田 元木
ああ…だが、ただ一つあんたが見抜けなかったことがある…
黒木
黒木
神田 元木
多分あんたは多指症なのは元也だけだと思ってるんだろ…?
黒木
黒木
!!!!!!!ま…まさか…!
神田元木は…左の靴と靴下を脱いだ…そう…彼の左足もまた…6本指なのだ
灰岐 警部
!!!!!!!ろ…6本指!
神田 元木
俺達は別々の境遇に立ってたわけじゃない…同じような境遇で同じように支え合いながら…生きてきたんだ
神田 元也
俺達は別々の境遇に立ってたわけじゃない…同じような境遇で同じように支え合いながら…生きてきたんだ
黒木
黒木
………
その言葉は再び共鳴した………

そして2人は逮捕された…しかし罪の違いから2人は…引き離されることになったという…。そして…別々の留置場にて…
神田 元也
約束したよな…元木兄
神田 元木
ああ…約束したよな
別々の留置場にいるはずなのに2人はまるで会話しているようだったという…
神田 元也
2人引き離された時…それは終わりの刻だと
神田 元木
2人引き離された時…それは終わりの刻だと


その後2人は青酸カリの摂取による自殺でその人生に幕を閉ざした…

そして黒木探偵事務所にて…
白城
…また死んじゃいましたね…
黒木
黒木
…ええ…
白城
…思ったんです…あの二人は病院に行けばきっと周りから奇妙な目で見られることが無くなっていた…そして今回のことは起きなかったんじゃないか…って
黒木
黒木
…きっと病院に行くのも辛かったんですよ…。その道中…誰かに奇妙な目で見られることが嫌だったんですよ
白城
……防げなかったのかな…今回の事件
黒木
黒木
…人々の思考が変わらない限り…また似たようなことは…繰り返されるでしょう。そして地球に生きる全員の思考を変えるのは…限りなく不可能に近いことです
奇見 Fin