閉店前のスーパー、人などほとんどいないこの場所に黒木はいた。彼の手にはメモがある
何故彼がこんなことをしているのか、それは1時間前のこと
というわけで人生で数回程しか訪れてないスーパーに足を運ぶ羽目になったのだ。もうすぐ閉店、買うものをさっさと買って帰ろうとしていた…しかし、事件は起きる
何と黒木の目の前で強盗が発生したのだ。幸い一本道、追いかけるのに難はないだろう。黒木はすぐさま追いかける。しかし、犯人もなかなかすばしっこく追いかける前に出口にある曲がり角を曲がった。続いて黒木も曲がった…その時だった
なんと、曲がり角の先に犯人がいないのだ!まさか自分以外にこのような芸当ができる人間がいるとは思わなかった黒木は驚いた。しかし、直ぐに冷静になり近くにいた店員にわけを話して入口を封鎖してもらうことにした。いくらなんでももう外に出てることは無いだろうと踏んだからだ。そして店内にいる人達全員に集まってもらった。買い物をしていた客は被害者を入れて4人。店員が2人という状況だった
その場にいる人達が驚いた。実は黒木の顔と名前は本人の希望により警察が秘匿にしているが、死神探偵という2つ名はテレビでも数多くの報道陣が既に報じていたのだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。