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第9話

死神の助手誕生 その2 事件の香り
黒木と白城は死神探偵事務所に入った…窓から見た通り綺麗に整理整頓され掃除の行き届いている事務所であった。よくある2階と3階が住居スペースの事務所だ。単純に広いなと白城は思った
白城
わぁ…
黒木
黒木
そちらのソファーにお座り下さい。…ええっと…お茶しかないですね…いいですか?
白城
あ、お構いなく
黒木
黒木
ふふ…子供が遠慮をしてはいけませんよ
そう言って白城の前にお茶(⚫六茶)を置いた。白城は口では遠慮していたものの喉が渇いていたのか飲んだ…
黒木
黒木
寒くありませんか?
今は11月…暖房が無ければ寒い季節だ。しかしこの事務所は非常に空調設備がしっかりしていた
白城
いえ、この温度で大丈夫です
黒木
黒木
そうですか…
そう言いつつ自分の席の前にホット珈琲を置いた…黒木も自席に座る
白城
とてもお綺麗な部屋ですね。男性の方の部屋とは思えない…
黒木
黒木
ええ…汚いのは嫌いでして。ついこだわってしまうんです
白城
…つまり潔癖症
黒木
黒木
世間から言わせてしまえば潔癖症ですね
白城
やっぱり
…そんな雑談を2人はしていた…恐ろしく気が合うのか話が弾みに弾んでいつの間にか夕方5時になっていた
白城
あ、もう帰らないと
黒木
黒木
…お待ちください白城さん
白城
黒木
黒木
…賢いあなたの事だ。単刀直入に言います。…

虐待されてますね?
白城
!!!!!!
動きが固まった…驚きなのもあるが最も大きかったのは自分より上の存在への恐怖からだった
白城
そそそ…そんなこと…ありません。失礼します
黒木
黒木
…あなたなら分かっているはずだ。このままほっといてもまた強くなるだけだと
白城
………
怖かった……父親が、そして誰かに言った時の父親の怒りが………このまま日常が過ぎていくのが。恐ろしかった辛かった…白城は改めて思った…

誰か…この世から解放して…
黒木
黒木
この世から解放されたら何が変わりますか?あなたがこのままいなくなったら何が変わりますか?貴方を虐待している人はまた別の対象を見つけて同じことをするだけ。クラスのいじめっ子達は別の誰かにいじめのターゲットを変えるだけ。…それがどうでもいいならあなたの望みはいつか叶うでしょう。だがその人達の人生を変える力を貴方は持っている。"未来を変える力"が貴方にはある。…ずっと恐れていたらずっと怖がっていたらその力は永遠にでないままだ………もし出したいなら私が手伝いましょう。安心してください…人は誰だって時には怖がり恐れる…それをなくせなんて言ってはいません。私が言いたいのはそういうことではありません…
君の力を信じている…それだけは分かってください
白城
し…んじる…
誰かに信じてもらったこともなかった…いや多分覚えていなかった…白城は…自分を人を信じれなかった……信じるなんて忘れかけてた。だが欠片になりかけたその感情は…再生された…今一度信じてみよう…だがこの質問だけしたかった
白城
もう一度だけ…誰かを信じてみていいですか…?
その目には涙があった…黒木は言った
黒木
黒木
ええ、誰かを信じることに悪いことなんてない
…白城は決断した…そしてそれを見せたのだ