翌朝…私が学校に行った時には他のクラスメイトはみんな集まっていました。それで言わなかったのは私に聞いてほしいからと…後に語ってくれました。彼は今回の事件について全てを語りました…クラスの女子達からの人気がなくなり…クラスでの立場も危うくなることを分かっていても…それを表すかのように彼はこう続けました
その話を聞いている間クラスは沈黙を保っていた……この話をどこかで彼は聞いているのだろうか。…そして彼はクラスを出ていった…その後の彼は何をしてでも妹を助けたいという兄としてかっこいい一面を放ったことから逆に人気が高まったという…そんなこと今の私達は知りませんが。そして英子に呼ばれ彼女の席の前に行った
彼女から初めて名前を呼ばれた…その後はクラスの大勢から名前で呼ばれるようになって言った…そうなった時の感想ですか?…嬉しいですかね…
黒木さんが入ってきていつもの授業は始まった…ドアの前で聞いていたのかもしれない、だって授業時間30分も使ったしね……
放課後、小戸田君に私は呼ばれて事件を解決したあのベンチに向かった…彼は先に座っていた。結局彼は最後まで授業全部に出なかった…その隣に私は座りました…そして彼は語り出しました
その時私は少し笑っていたらしい
そして彼女は帰路に着いたよ…俺?俺は小戸田。ここだけナレーションさせてくれ。その背中はとにかくとても綺麗だった…そしてなんでかな、また泣けてきた。夕日の光が目に入っちゃったかな、ははは。…俺はその時もう…いじめはやめようって…俺は思った
助手探偵編 Fin
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!