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第33話

間違い その6 解決②
灰岐 警部
というかさ…毒をつけて握手したとして…それ手を洗ったら終わりじゃないか?
黒木
黒木
それを解決する毒があります…
漏田刑事
漏田刑事の顔に少しだけ焦りが出てきたように見えた…
黒木
黒木
それは…ヤドクガエルの毒です
漏田刑事
っ…!
灰岐 警部
ヤドクガエル…?
白城
聞いたことがないですね…ヤドクガエルとはなんですか?
黒木
黒木
中央アフリカのニカラグアから南アメリカのブラジルまで生息するヤドクガエル科のカエルです。100種類以上いるそうです
灰岐 警部
そんなにいるのか…
黒木
黒木
ヤドクガエルは…餌となる蟻などの動物を食べてその毒を蓄えることで表面に毒を溜めて外敵から身を守る動物です。その毒は毒矢の毒にも使われたそうです
灰岐 警部
だからヤドクガエルか…
黒木
黒木
恐ろしいのはその性能です…。ヤドクガエルの毒が体内に入るとナトリウムチャンネルを開放して筋肉を収縮…それにより心臓発作を引き起こして最終的には数分でなくなります
灰岐 警部
マジかよ…でも、それやっぱり手を洗ったら…
黒木
黒木
ヤドクガエルの毒の致死量は0.1~0.3…わかりやすく言えば…塩1粒2粒と同じ量です
灰岐 警部
!?少なっ!!そんなので人は死ぬのか!?
黒木
黒木
ええ…手を洗ってもそれくらいは残ります。その状態で食べたら…すぐさま亡くなるでしょう
漏田刑事
待ってください…それが正しいとして現場にあったNはなんですか!?
黒木
黒木
N…
灰岐 警部
そうだ、Nは漏田には関係ないように見えるぞ
黒木
黒木
案外そうでもありません…
そう言うと紙を出して字を書いた。そこには漏田 留生とある
黒木
黒木
これは漏田刑事のフルネームです。
灰岐 警部
ああ…だな
黒木
黒木
では…
ほかの紙にまた字を書いた
黒木
黒木
これは?
灰岐 警部
んー?漏田 留生じゃないか…それがどうした?
白城
!それ漏田じゃなくて濡田になってます!
灰岐 警部
何っ!?ほ…本当だ!!
黒木
黒木
そう…そこには濡田 留生と書きました。パッと見分かりにくいですよね
水樹警視正
うーむ…私も突然出されたら"もるた"と読んでしまうかもしれないな…
その紙には濡田 留生と書いたのだ。パッと見誰もが騙された…
黒木
黒木
そう…あなた達は読み間違えた
灰岐 警部
…!勝山も…読み間違えた…?
黒木
黒木
ええ。ただ、あなた達のように気がつくことはありませんでしたけどね…
水樹警視正
黒木
黒木
漏田刑事は名前を示すとき…警察手帳を出すだけで終わらせる癖があるようです
灰岐 警部
そういやそうだな…
黒木
黒木
彼は漏れるという字はわかったのでしょう…しかし…読み方がわからなかった。調べてみたところ、勝山さんは中卒は中卒でも、成績も最低に等しく、卒業できたのもほぼ義務教育なおかげだとか…礼儀の面でもそのおかげかよく分からなかったのでしょう
灰岐 警部
!!!!
黒木
黒木
そう、彼は漏れるの漢字を知らないで生きてきた。多分彼はもれるには漢字はないと思ってるんでしょう。…彼は"もるた"と読むところを…"ぬれた"と読んだんです
漏田刑事
っ…
黒木
黒木
そんな間違いのあるような字…あなたしか持ってませんね?
漏田刑事
黒木
黒木
証拠ならあなたがヤドクガエルの毒を購入した所を当たれば証言が取れる…それに、毒のついた手袋は…
その時、黒木の横を銃弾が通り過ぎた…
漏田刑事
……なんでもお見通しか。そうだよ。あの手袋はお母さんの形見だ…母と一緒にあいつに復讐をしたんだ。だが…あれを捨てられない事を俺は忘れていたよ…。俺の家を探せばあるだろうな
漏田は口調を突然変えて銃をその手に持っていた…