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第27話

間違い その2 依頼 ※先に次話からです
玄関のノック音がなり、白城は本をランドセルにしまい、黒木はコーヒーを見えない所に置いておくことにした…そして黒木が玄関に向かう
黒木
黒木
はい…
玄関を開けた先にいたのは水樹警視正だった
水樹警視正
元気にしてるかい?黒木君
黒木
黒木
水樹さん!ここにどう言ったご用事で…
水樹警視正
ああ…実は…む、寒いから中に入ってもいいかね?
黒木
黒木
ええ、もちろん。どうぞ
水樹警視正
邪魔するよ…。
そう言って水樹警視正は探偵事務所に上がった…。白城はこれを見てコーヒーの用意をするために台所に向かった…
水樹警視正
ふう…外は寒いね。まだまだ続きそうだよ…
黒木
黒木
ええ、しばらくはこのままでしょう。
たわいもない話をしつつ2人はソファーに腰掛けた。そうした時に丁度白城が二人の分のコーヒーを持ってきた
水樹警視正
お、白城ちゃんありがとうね。そうだ、君も黒木くんの隣に座って聞いてくれないかね?
白城
はい、失礼します。
白城も座ったことを確認し、水樹警視正は話を始めた
水樹警視正
さて…ここに来た理由だけどね…依頼がしたいんだ…君…いや、君達に
黒木
黒木
依頼ですか…なんのご依頼を
水樹警視正
テレビは見たかね?刑務所内で人が殺された事件
黒木
黒木
ええ…見ましたよ。…!まさか…
水樹警視正
そのまさかだ…その事件を君達に解決してもらいたい
白城
ちょっ!?な…なんで探偵に!?!?
黒木
黒木
そうですよ、刑務所内で起きた事件なんですから警察が解決するはずでは…
流石の黒木も水樹警視正のこの言葉に驚きを隠せない…そしてその事は分かっていたのか水樹警視正は続ける
水樹警視正
もちろん普通なら刑務所の中で起きた事件…警察が解決するのが当たり前だ…だが…理由があってね…まずこの事件…犯人は警察関係者の可能性が高いんだ
黒木
黒木
なるほど…でも何故
水樹警視正
その刑務所は刑事も訪れることが多くてね…そういう処理をしている人によれば、少なくとも生きていた昨日の夜からこの時まで入ってきたのは警察関係者しかいなかったそうなんだ
黒木
黒木
昨日の夜…ですか、看守が見たんですか?
水樹警視正
いや、ほかの多くの受刑者の証言だ…昨日の夜被害者は大変咳き込んでいたようでな…うるさかったそうだ
黒木
黒木
なるほど…
水樹警視正
咳き込んでいて部屋から出なかったから犯人は警察関係者の可能性が高い…犯人の可能性がある刑事に捜査をさせるのは…そういう警視総監の判断でな…
黒木
黒木
なら、犯人の可能性がない刑事さんがやれば…
水樹警視正
そういう訳にも行かないんだ…これは死亡が確認される前までに入った刑事の名簿だ…
黒木
黒木
随分と分厚い…!!ってまさか!
水樹警視正
……1課と2課の刑事全員だ
黒木
黒木
なっ!?
白城
う…嘘でしょう?
黒木
黒木
なら県警は?公安は?
水樹警視正
公安は公安で事件がある…それに公安が担当するような事件ではない…と上層部が全員反対したんだ
黒木
黒木
はぁ…なんという事だ…こんな時にそんなことで公安に任せないとか…
水樹警視正
君の気持ちも分かる…。県警に関しても上層部のプライドが許さないそうだ
白城
今更プライドも何もないと思いますがね…
黒木
黒木
同感です…
水樹警視正
私も正直呆れたよ…
はぁ…と3人はため息をついた。だが、そんなことをする暇もなく話は続く…
黒木
黒木
上層部とか言ってましたが、会議でもしたんですか?
水樹警視正
ああ…こんな事態だからな…誰に任せるかの会議だ。本当は私やほかの上層部がやれればいいんだが…
黒木
黒木
……まさか、上層部や水樹さんも
水樹警視正
その通りだ。入ってないのは警視総監だけ…だが、警視総監は長く現場をやっていない故いまの捜査にはついていけない…と言われてな
黒木
黒木
…何故だろう、まだマシなように聞こえます。本当はその人がやるべきでしょうけど…
水樹警視正
…と、色々事情に事情が重なって…君達に頼むしか道がないんだ…頼む…この通りだ
水樹警視正は頭を下げた…ここまでされてはさすがに黒木も断れなかったのか…
黒木
黒木
顔を上げてください…分かりましたよ。とんでもない状況ではありますが…この事件…引き受けましょう
かくして、偶然に偶然、事情に事情が重なり、警察の重要事件を任されることになった黒木であった…